【感想・ネタバレ】朝顔の日のレビュー

あらすじ

その日に死んでしまふ気がするのです──。昭和十六年、青森。凜太はTB(テーベ)を患い隔離病棟で療養する妻を足繁く見舞っている。しかし病状は悪化、ついには喉の安静のため、若い夫婦は会話を禁じられてしまう。静かに蝕まれる命と濃密で静謐な時。『指の骨』で新潮新人賞を受賞した大注目作家のデビュー第二作。芥川賞候補作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 テーベ、現在でいう結核を発症している人たちの病棟と思われる入院施設に入院している妻を見舞いに訪れる夫の凛太の視点が主になっている。一瞬一瞬を生きている人たちの光景に死の影がちらちらとあって、だんだん不安になる。特に筆談で会話するようになってから。そんな中でも最後は少しだけ光が見えたのかな。わずかな命に輝きが見えたそんな感じ。

0
2018年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

TBを患い入院する妻を見舞う夫、凛太。

見舞いに行くたびに、少しずつ病に蝕まれていく妻の様子。

回復して退院していく患者や、次に病院に来たときには、亡くなっていく患者。

兵士として戦地に行っている、凛太の父の会社の従業員だった男からの、現地の様子が書かれている手紙。

進行や回復を繰り返すなかで、心も体も安静にするように言われている妻。
言葉を話すことも禁じられ、筆談での夫婦の会話。

静かに命の終わりがカウントダウンされているような感じ。
骨を折っての手術、こええええ。

0
2018年06月19日

「小説」ランキング