あらすじ
祝・ノーベル賞受賞!
微生物の中から2億人を救う発見をした化学者の半生。子どもから大人まで幅広い世代の心に響く感動のストーリー!
大村智先生からみなさんへ
私は人のまねは絶対にしないと自分に言い聞かせ、
いつも新しいことに挑戦してきました。
全力を挙げて一生懸命やっていると、
応援してくれる人も出てきて、いい結果につながります。
そのような私の体験をここに書いていただきました。
この本に書かれていることが、
皆さんに少しでも役立つことがあれば、
とてもうれしく思います。
第1章 「自然が友達」の子ども時代
・ウナギとりで知った自然の不思議
・甲府盆地の山なみを見ながら育つ
・農作業の手伝いで自然現象を学ぶ
ほか
第2章 人との出会いで道がひらける
・マイスター制度ではじまった大学生活
・自宅から大学まで走って通学
・「人まねはするな! 」と横山先生から教わる
・社会に出てからの5年間が勝負
・世界で通用するために英語で論文を書く
ほか
第3章 「人の役に立つ仕事をしよう! 」
・そうだ、アメリカに行こう!
・ティシュラー教授と運命の出会い
・ノーベル賞受賞者とも共同研究
・ アメリカの企業が「大村方式」で協力
ほか
第4章 ついに発見! 2億人を救う化学物質
・「人と違うことをしよう! 」――動物薬の開発
・ポケットにはいつもスプーンとビニール 常にチーム全体に目配りをする
・世の中を変える微生物を発見!
・WHOも驚いたイベルメクチンの効き目
・ストックホルムから1本の電話が!
ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
苦しい道も、最後まであきらめずに一生けん命努力して達成すると、うれしいことや楽しいことが待っているということを伝えています。一つの事に一生けん命取り組んでいる人に希望をあたえてくれる本だと思います。
Posted by ブクログ
やさしい言葉で子ども向けに書かれていたので、研究のお話もわかりやすく、改めて大村さんの凄さを感じた。とても、優しそうでゆったりとしていそうに見える大村さんだが、並大抵ではない努力があっての成果だし、小さい頃から様々なものに熱中しできたことや、人の真似をしない、うまくいってもそこで安心して立ち止まらないというすばらしさがわかった。あと、大村さんの美術館には是非行ってみたいと思った。
Posted by ブクログ
大人が読んでも勉強になる「挑戦することの大切さ」
夢を持っていたとしても年齢や経済的都合、家庭、仕事の関係で悔しいけれど諦める人も多いですよね。
私もその中の一人で学生の頃、本当は看護学校ではなくて大学で薬学が学びたかったのですが経済的な余裕はなく断念しました。
三年間特に楽しむ事もなく必死で勉強してきたのは何だったんだろう…と今でも度々考える事が多いのですが本書を読んで大人になってからでも夢を持っていてもいいんだと思い直す事ができました。
Posted by ブクログ
教師たる資格は、自分自身が進歩していることである。(大村智の母)
危ないときになんとなく神様が力を添えてくださって、川の向こう岸にポンと橋渡ししてくれるようなことがある。
人のまねはするな!
人と違うことをしよう!
勝つためには、人から教えてもらったことだけをやるのではなく、さらに自分たちで技術を研究することが大事だ。レベルの低い人のまねをしても、その人と同じであり、その人を超えることはできない。
人は指導ひとつでどんどん向上する
自分の部下であろうと上司であろうと、誰もが自分の先生であると思うことが大事だ。
人の役に立つことをしなさい
山梨出身で、東京理科大学の大学院へと入学。私との接点がたくさんあり、共感することが多かった。ESRやEPRの研究をしていたことや化合物を学んでいたことも。論文は英語で書くということも。ワインの微生物などの研究は、私は趣味として行っていた。北里研究所への再就職は素晴らしいと思う。
至誠天に通ず・一期一会という生き方、山梨県から生まれた努力家、心から拍手を送りたい。