【感想・ネタバレ】戦後入門のレビュー

あらすじ

日本ばかりが、いまだ「戦後」を終わらせられないのはなぜか。この国をなお呪縛する「対米従属」や「ねじれ」の問題は、どこに起源があり、どうすれば解消できるのか――。世界大戦の意味を喝破し、原子爆弾と無条件降伏の関係を明らかにすることで、敗戦国日本がかかえた矛盾の本質が浮き彫りになる。憲法九条の平和原則をさらに強化することにより、戦後問題を一挙に突破する行程を示す決定的論考。どこまでも広く深く考え抜き、平明に語った本書は、これまでの思想の枠組みを破壊する、ことばの爆弾だ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「基地撤去を憲法九条に書き込む、そのことによって日米安保条約、日米地位協定の法的拘束を乗り越え、米国との交渉に臨み、基地撤去を実現するという、フィリピンのやり方に手本をとる」ことは素晴らしいことだと思います。先例があることですから、ぜひ実現してほしいです。そして、日本の平和を、自分に都合の良い一国主義から世界の万人が認める国連中心主義へと変わっていってほしい。そのためには、過去にアジアの国々に行ってきたことをしっかり認め、彼の国々の人々に謝罪しましょう。それが、われわれの世代の責務だと思う。

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2016年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新書と思えない分厚さだが内容も非常に充実。
戦後の「ねじれ」と対米従属に至る過程と問題点や提案について世界大戦・原爆・憲法・安保など様々な内容を多くの資料を基に丁寧に解説されており、また、タブー視されている事案もしっかり取り上げられている。
自分を含め戦後の時代を肌で感じたことのない世代にはお勧めの良書。

※第三部で引用されているSF作家G・オーウェルの新聞への寄稿文はかなり衝撃的。1945年時点でその後の冷戦構造や核兵器をめぐる世界の動きを予言するような内容。

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2018年02月24日

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