あらすじ
中学を卒業して以来、近所の消しゴム工場で働く道雄。彼は吃音のコンプレックスがあり、友人も作れずに孤独な毎日を過ごしている。唯一のあたたかい思い出は、昔、悠馬にいじめっ子から助けてもらったこと。悠馬は良い学校を卒業し、今やタイヨー文具の若き常務となった。工場に現れる悠馬を、道雄は時々遠くから見つめるだけ…。しかし工場ではストが起き、爆発騒ぎにまで発展、その事故によって悠馬は視力を失ってしまう。悠馬のことが心配でいてもたってもいられない道雄は、そっと悠馬に花を届ける。そんな「名無しの君」に悠馬は信頼を寄せ始めるが……。《電子限定の描き下ろしページも追加収録!》
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ノスタルジックな作品
2015年かぁ〜、そりゃあそうか。。。
表題は、文具メーカーのおぼっちゃまと近所に住む貧しい吃音の子のお話。お昼のメロドラマ(古語?笑笑)の様な展開で、一周回って面白かった。婚約者の女が最近ではあり得ないくらいのコテコテの悪女で、ザマァ展開にスカッとした。
同時収録は、結核のお坊ちゃんと使用人。これも、継母が絵に描いたような毒親だった〜。
原作のある作品だと、物語がしっかりしてあって読み応えはある。
何度も読みかえしたい
原作者が好きなので買ってみましたが絵師さんのファンにもなりました。とても絵が繊細で好きです。
タイトル作品の主人公がとても一途でかわいいです。基本ずっと片思いなので切ないのですがラストは報われてよかった。
相手キャラはボンボンでクズだけど本当は純粋なものに憧れるタイプで繊細なところが魅力でした。
当て馬?の柏原さん、クズみがあるけどすごく好きなキャラであれだけ優しくされるとグラっときそうな気がしたのですが主人公の気持ちがブレないので強い子でした。
全体的に消しゴムとかメガネとかアイテムの使い方が上手で話の伏線になったり、その時のキャラの感情が伝わりました。
欲を言えばもっとハピエン後も見てみたかったです。
もう1作品も繊細で良かったのでおすすめです。
涙無くしては読めない...
『俺の人魚姫』全4話と短編『ダリアの恋』を収録した一冊。
『俺の人魚姫』は、「少女漫画にはありがちかも知れないけど、BL物には斬新な設定」と興味をそそられて読み始め、主人公の一途な思いや話の流れに涙しながら読み進めましたが、エンディングの部分で唖然としてしまいました。ページの都合やBL物に求められるものを入れなければいけないなどの作り手側の都合があったのかもしれませんが、あんなに丁寧に大切に進めてきておきながら、「はい、じゃあ、エッチさせてさっさとお終い!」的に放り出されたような終わり方は残念でなりません。
『ダリアの恋』は、短編でありながらも満足度の高い作品に仕上がっていて、こちらは最初から最後まで涙させていただきました。こちらの設定もBL物には珍しいのではないでしょうか。
良かった
星4つだったのは、終盤までハラハラドキドキで良かったのに、最後があっさりし過ぎて物足りない感じだったので、最後の別の話は要らないと思ったからです。