あらすじ
「ローマ帝国は“脱税”で滅んだ」「ナポレオンは“金融破綻”で敗れた」――お金の流れを読むだけで、歴史はよくわかる、さらに面白く見えてくる!「お金」「経済」「権力」の5000年の動きを徹底的に追跡調査!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「お金の流れ」「経済」を起点に歴史を解説する本。
・国の栄枯盛衰には一定のパターンがある。
└徴税がうまくいっている間は富み栄える。
└しかし、役人たちが腐敗して賄賂などをしだすと、国家財政が傾く
└それを立て直すために、重税を課すと民からの不満が爆発しする
└そのようにして国内で生まれた対抗勢力、または外国からの侵略者によって、その国の政権(王)が滅んでいく
・官僚組織は巨大化するほど腐敗しやすくなる
・ユダヤ人は世界中にネットワークを持っているので、商売がうまい
・また、ユダヤ人の国というのが数千年間なかったので、ピンチの時に助けになるお金の必要性が高かった
・通貨としての先駆けは紀元前1600年頃の中国の殷王朝
└紀元前2000年頃のメソポタミア文明では、銀が通貨代わりになっていたが、単に重量によって価値が設定されていたので、通貨と呼ぶには難がある
・第二次世界大戦前後はアメリカの金保有率が7割ぐらいを占めていたので、アメリカ優勢にするためにブレトンウッズ体制を取り、金との間に平価を設定するのは米ドルだけにし、他の通貨は米ドルとの間で為替レートを決めることにした。
・世界恐慌の要因の1つは、アメリカが金を溜め込みすぎたため