【感想・ネタバレ】ふくしまノート1のレビュー

あらすじ

私たちが私たちらしく生活できるのはこの福島なんです。(南相馬市・紺野さん)原発問題・風評被害・差別・子どもの未来…漫画家・井上きみどりがひとりひとりに聞いてきた「今」の福島のこと。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

借りたもの。
リアルな福島の声。
福島に暮らしていた複数の家族らにスポットを当て、震災とその後の原発事故で一体何があったのか――
情報も乏しく二転三転し、それに翻弄される様を分かりやすく描いている。
原発を安全と信じていた家族、原発を意識せず普通に暮らしていた家族、チェルノブイリを通じて知っていたが豊かな森と共に家を失った家族……様々な家族のケースが紹介されているが、彼らの子供との関わりが報道されなかった(実感を伴わなかった)福島の姿、生活を浮き彫りにする。
放射線量が以前下がらず、安全な場所とそうでない場所が肉眼では判断できない。そこで生活する人々の苦心とに問題が何も解決されていない事がわかる。

医療従事者家族の苦悩は読んでいて胸が痛む。
自然エネルギーアドバイザー家族の紹介は、原発のみならず、エネルギーとの向き合い方を考えさせてくれた。

フクシマもまたチェルノブイリも、何も終わっていない。原発との向き合い方を人類は確立していない。
原発を棄てるにせよ、子供の視点も含めて、生きることを考えさせられる。

0
2015年02月17日

Posted by ブクログ

 『温故知新3.11 #1 コミック①』
 ー井上きみどり さん『ふくしまノート1』ー

 ひまわりめろんさんご指摘の、テーマ選書シリーズ第三弾! 「クジラ」「ラジオ」ときたので、無理矢理しりとりの「オ」です(漢字かよ!)。「オムライス」じゃなくてごめんなさい。ちなみに「ン」で終わるので続きはないかも(信用ならぬ)。

 年月が経過するほど、「今更3.11」ではありますが、心のどこかに「されど尚更3.11」という気持ちがあり‥、これまでも、結構多くのノンフィクション、エッセイ、小説などの震災関連書籍を読んできましたが、「終わり」ということはない気がします。今回、少し古い本(コミック中心)にスポットを当てたいと思います。

 『ふくしまノート』は、竹書房のサイト『すくパラ倶楽部』のエッセイコーナーで今も連載が続いているようで、普段コミックを読まない為、本書の存在を最近偶然に知りました。紙の本がなかなか見つからず、中古本をネット注文しました。

 「取材漫画家」を自称する仙台在住の著者。
東日本大震災から2年、福島の「今」を伝えるべく、被災者に聞いたことを、子どもや家族の視点で綴ったノンフィクションエッセイマンガです。
 第1巻は全11話+番外編。発刊は震災から2年後の2013年で、10年前の状況を辿る形になります。
 福島の人々の実体験を追って、そのリアルで等身大の生活を、人々に寄り添って描いているので、大事なものが見えてきます。小学校高学年の子どもでも十分に読めます。

 「今」だけでは解決できない、「遠い未来」につながる話は、続いていきます。

0
2023年07月05日

Posted by ブクログ

福島に住んでいて、原発事故後避難した人、戻った人、反対運動している人などのその後を描く
2016年再読

0
2019年05月21日

匿名

ネタバレ 購入済み

重い

内容が内容だけに重い。
話の長さは、家族毎の記録が数ページ程度なので直ぐに読める。
だが、どうしても重い。
まどか☆マギカの呪いが発動した日に読むもんじゃなかった。

0
2025年11月09日

「女性マンガ」ランキング