あらすじ
ずっと君に触れたかった。
十八年ごとに島を襲う謎の病。それは、かつて島で恋人を殺された男の呪いと言われている。織江は、その呪いを鎮めるための生贄として育てられた。だが儀式の直前、祭司の家の長男・君彦によって連れ去られる。彼は、次から次へと女に手を出す性質ゆえに、祭司の資格を剥奪されたと噂されていた。織江はその彼に小屋に閉じ込められ、乱暴に純潔を奪われるのだが……。「ぼくを憎め」と言いながら、切なそうに何度も身体を重ねてくる彼の真意は?
感情タグBEST3
横溝正史の小説のような雰囲気
昭和初期の閉鎖的な島が舞台で、そこでは千年余り昔にあった出来事の呪いを鎮めるため、18年毎に生娘を生贄として捧げています。
ヒロインは幼い頃から生贄として育てられた娘ですが、千年前の前世の記憶があり・・・
時代設定のせいか閉鎖的な島の呪われた島民たちの様子のせいか、どこか禍々しく官能的な雰囲気を持つお話でした。
予想すらしていなかったストーリー展開でとても引き込まれましたし、歪みながらも一途な想いを持つ登場人物たちは迫力がありました。
ただ最後まで呪いとは何かよくわからなかったので、星4つにさせていただきます。