あらすじ
「ぶっ殺す」「言い訳なんか聞きたくないわよっ!」「だからお前は電話番といわれるんじゃ、ぼけ」──追いつめられた人が、またほかの誰かを追いつめる場所“コールセンター”。「1年間の離職率9割」を生む過剰サービス社会の見えざる実態に、朝日新聞記者が迫る。
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Posted by ブクログ
・「たまに、この人なんでこんなに怒ってるんだろう、って電話口で笑っちゃいそうになります。」と笑う。このくらいの耐性がなければ、続けていくのはなかなか難しいのかも知れない。(P.39)
・コミュニケーションの高いスキルが求められるのに、「誰でもできる仕事」であるかのように言われる。(P.62)
・多くの仕事がこの「感情労働」的な要素を備えているといえるのではないかと思う。コールセンターではさらに、顔が見えないまま、声だけでやりとりをしなければならない難しさもつきまとう。(P.98)
・コミュニケーションにははっきりした正解があるわけではない。難しいからこそ、おもしろい。(P.102)
・コールセンターに非正規労働者が多いことは前述したが、実は日本は、他の国と比べても突出してその割合が高い。(P.103)
・だが、それほどサービスが充実している国の割には、日本はどうも殺伐としている。それも、多様なサービスが提供されている都会に行けば行くほど、だ。(P.149)
・サービスの競い合いは、終わりがない。目に見えず、数値化しにくいこともあって、客観的な評価も難しい。(P.151)
・少しくらいのミスは許容し合いながら、そこから生まれるコミュニケーションを楽しむ。(P.159)