あらすじ
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この「ヘンタイ美術館」は、美術評論家・山田五郎さんを館長に見立てた架空の美術館。美術に興味はあるけれどよくわからないという方々に向けた西洋美術の超入門書。「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ。一番のヘンタイは誰?」教科書的な知識より、こんな知識の方が実はビジネス会話でも使えたりするのです。電子版は絵画をオールカラー化しました。
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Posted by ブクログ
生粋のアーティスト、弟子も育てず好き勝手にやってた人
無敵の困った人
人にすかれてしょうがないラファエル
左翼どころか真のアナーキスト、思ったままに行動し見たままにかく自由人
こがねむし、くーるべさんやってくれました
見たまんまを書くだけが絵画じゃないよ
天才な上に無頼はとくればもてて当然
無理して理想を追うほうがよりへんたい、そこにある種の抑圧がうまれるから
抑圧は変態の原動力
基本やりたいようにしかできない人
お互い自分にないもの自分と正反対のものは排除したくなる
こころのあにきがまねぱいせん
バレエとは本来、近代的なえろてぃをげいじゅつかしたもの
人体の瞬間的な動きをとらえる
薄汚い親父との対比で少女たちの純潔せいが強調されてえろがます
Posted by ブクログ
この手の雑学本の中では近年ダントツで面白かった。1章終わった時点で、これ相当すごい作家がついてるんじゃね?と思って著者みたら、「山田五郎」...ん??ボキャブラに出てた人やん!(←はい古い〜)てなりまして、確かに軽妙なコメントする人やったなと。言われれば文中の似顔絵めっちゃ山田五郎やん、と。
元はトークライブの文字起こしみたいですね。台本もあるのでしょうが、説明の間に挟む例えとか、無駄話とかも面白い。(ネタ的には世代を選ぶかも。40代以降ぐらいかしら?)。当時の画家さんたちの心情の妄想も加わり想像しやすくわかりやすい。こんなトークライブ行ってみたいな〜
Posted by ブクログ
最高に面白かった!山田五郎さんだから間違いないというのもあるし、こやま淳子さんとの掛け合いも素晴らしい。
ヘンタイという視点からではあるけれど、すごくまじめな内容。それぞれの絵を違った角度で見られてますます楽しくなった。
一番納得できたくだりは「なぜイタリアにヘンタイが少ないかっていうとエロを日常的かつ陽気に小出しにしちゃってるから」激しく同意。
だからってイタリアのエロ本がつまらないかどうかは、読むこともないのでわかりません。
他の画家で、第2弾も出してほしいわ。
Posted by ブクログ
「ヘンタイ美術館」というタイトルから、変態的な作品を集めて解説する本かと想像していたけれど違った。
●ルネサンス(ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ)
●バロック(ルーベンス、カラバッジョ、レンブラント)
●新古典主義・ロマン主義・写実主義
(アングル、ドラクロア、クールベ)
●印象派(マネ、モネ、ドガ)
上記カテゴリーでそれぞれ3人の代表アーティストを決めて、彼らについて作品を見ながら解説していき、誰が一番ヘンタイ的か決める。
という内容のものだった。
(ちなみに全12名の中で1番の変態はドガ。というまとめだった)
イベントとして開催したトーク会(山田五郎さんと小山淳子さん)をそのまま本にしているので、文章が二人の会話文になっている。
解説自体面白いし、美術史の順に沿って説明してくれているので、読めば大雑把ながら美術世界の流行を知ることができる。白黒だけれど作品もたくさん画像として載っていているので、「有名絵画へ興味あるけどどこから調べれば、何を見ればいいのか分からない」という人にはすごくおすすめだと思う。
だからこそ、ヘンタイ要素は必要だったんじゃないかな?という気がする。
美術に疎い人でも、わかりやすく、とっかかりやすいように入口を広げるためのアイデアだったんだろうけれど。
あとがきで山田五郎さんが「変態をテーマにするのは反対だった」と記載しているので、各所の思惑など色々あったんだろうなとは、思う。
それにしても山田五郎さんは本当に博学。
「知っている」ということよりも「覚えている」ことに感心してしまう。