あらすじ
累計19万部の超人気「日本の論点」シリーズが今年も発売!
著者は、世界NO.1戦略コンサルティングファームのマッキンゼーで、日本支社長、アジア太平洋地区会長などを歴任し
2005年には「Thinkers50」でアジア人として唯一、トップに名を連ねている大前研一氏。
大前氏は、毎朝4時に起きて世界中のニュースを視聴するだけでなく、世界、日本の政治経済のVIPと直接対話し
常に思考と分析を繰り返している。この本は大前氏の日々の鍛錬の集約でもある。
今年のテーマは、世界に通用する「論理力」をどのようにしてつけるか。大前氏の思考にわずか「3時間」で
近づけるだけでなく、TOEICだけでは身につかない世界レベルの「思考法」が、確実に得られる1冊。
【著者紹介】
大前研一 (おおまえ・けんいち)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で博士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。マッキンゼー&カンパニー・インクを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー大学学長、ボンド大学経営学部教授。著書に『稼ぐ力』(小学館)、『新装版企業参謀』(プレジデント社)、『低欲望社会「大志なき時代」の新国富論』(小学館)ほか多数。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。マッキンゼー時代にはウォールストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家論の概念などについて継続的に論文を発表していた。
この功績により1987年イタリア大統領によりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。
英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッガー(故人)やトム・ピータースが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。
同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また1994年の特集では5人の中の一人として選ばれている。2005年の「Thinkers50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
大前研一の著書は始めて読んだが、私の世間知らずも相まって、大変勉強になった。世界で今起きている事や、その背景にある歴史的な事象が分かりやすく完結に説明されている。イラク、シリアなど中東の国々と米露、日本の地政学的な関係。中国経済
道州制、沖縄寄付金、北方領土、GPIF、スコットランド独立、国や地域がどうあるべきか、国境にとらわれないボーダレス経済など…興味深い
Posted by ブクログ
【総合点】8.0/10点
最新の「2017~2018」ではなく、「2016~2017」。去年のだね。買ってあったけど長らく放置されていたという…。
正直なところ、内容を吟味するだけの知識がこちらにないのでどれだけ正しいか、ということに関しては判断がつかない。ネットを見ると当たらないとか矛盾しているなどの意見も見かけた。
実際の的中度はともかくとして、僕が最も称賛したいのは大前さんの考え方。あらゆる角度から「現場主義」で生の声を参考にしつつ、論理を組み立てていくというその姿勢に対して。
企業レベルで言えば大前さんのコンサルとしての手腕は世界有数だろう。国単位の視点は企業単位の延長線上だと感じられる部分も多々あるので、基本的に大前さんの「考え方」が大きく外れることはないようにも思う。
ただ正直、どの程度ウラが取れた上での主張なのかは疑問符がつくところもあった。例えば国の心情などの推察などだ。以前にホリエモンが「大前さんでさえ(自分のことを)誤解している」的発言をどこかで見かけた(確か、テレビ局での件)ので、大前さんでもやっぱり外すところは外すんだなと思った。
【取り入れるべき】
多角的にデータを集めて分析する、現場主義っていうところは見習うべきところ。
で、最新版の「2017~2018」も買ってきて、今読んでるところ。
Posted by ブクログ
世界のどこに行っても稼げる三種の神器は、英語、ファイナンスと、ITスキル(問題解決能力)である。この3つは21世紀を生き抜くための世界共通言語であり、基礎体力だ。
キャッシュを生み出す収益性の高い土地、生活必需品関連の株などは、国債が暴落してもそれほど価値は下がらない。 それから外貨。本当は何があってもひっくり返らない国の外貨がいいのだが、そんな国はないので、なるべく資源国で財政規律のいい国の通貨を選ぶ。 米ドルとユーロをベースにして、カナダドルやオーストラリアドル、ノルウェーのクローネなど、自分で将来性があると見立てた途上国を含めて5種類ぐらいに分配して外貨預金をするのがベストだ。
Posted by ブクログ
毎年読んでる現代の賢人の書。世の中を大局的に見れるようになる。白黒つけようとしすぎてまた戦争が起きそうだなと思った。
日本は世界で見れば国土は広いし、人口もすごい多い。だから変化は難しい。大前さんの言う変化は日本がもっと細かく刻まれなければ実現しない。
そのための道州制だったのに、橋下さんときたら。せっかくいうことは正しいのに、やり方が悪いから初志貫徹できないというのは悲しいな。おかげで道州制自体が悪いみたいなイメージがついてしまう。
日本はカネ余り故にどうにもならなくなる。それは間違いない。
大事なのは、歳とるまでにどれだけ金をため込むかではなく、どれだけ稼ぐ力をつけるか。どうすっかなー。
あと日本の経済成長は人口が多いからという事実。人口が減っていくこれからの世の中、日本はどうやって生きていくのか。それを真剣に考えて、アクションに移していかないといけない。
Posted by ブクログ
・2015-2016に引き続き読んだが、この本で読むべきは巻頭特集の「事実」と「論理」の積み重ねから結論を導き出せだろう。
・日本人は「議論が苦手」その理由は、明治以降の近代化プロセスが「欧米列強に追いつけ追い越せ」であり、そのために論理は必要ないとのこと。
・これって「本物の教養」で出口さんがおっしゃっていたこととまったく同じ。自分がいかに考えずに生きてきたかを気づかされ、最近とても共感している考え方。
・各論も興味深く読んだし、勉強になったが、「どうしたらこのような意見を導けるようになるか」がずっと気になっている。
・巻頭特集によると、まず読み取ってほしいのは、事実を見つめなおすこととのこと。
大学教育の頁では、ご自身の大学ではリアルケーススタディをやっているとのこと。
疑問に思ったことあhノウハウ本でなく、専門書や統計を読んで自分なりの論理を組みたてることか。
・また、大前さんのおっしゃる世界のどこにいても稼げる三種の神器は「英語、ファイナンス、IT(スキルを含んだ問題解決力)」も大いに納得。
少し前から英語学習を再開した。