【感想・ネタバレ】日本の論点2016~17のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年04月10日

大前研一の著書は始めて読んだが、私の世間知らずも相まって、大変勉強になった。世界で今起きている事や、その背景にある歴史的な事象が分かりやすく完結に説明されている。イラク、シリアなど中東の国々と米露、日本の地政学的な関係。中国経済
道州制、沖縄寄付金、北方領土、GPIF、スコットランド独立、国や地域が...続きを読むどうあるべきか、国境にとらわれないボーダレス経済など…興味深い

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Posted by ブクログ 2017年01月19日

【総合点】8.0/10点
 最新の「2017~2018」ではなく、「2016~2017」。去年のだね。買ってあったけど長らく放置されていたという…。
 正直なところ、内容を吟味するだけの知識がこちらにないのでどれだけ正しいか、ということに関しては判断がつかない。ネットを見ると当たらないとか矛盾してい...続きを読むるなどの意見も見かけた。
 実際の的中度はともかくとして、僕が最も称賛したいのは大前さんの考え方。あらゆる角度から「現場主義」で生の声を参考にしつつ、論理を組み立てていくというその姿勢に対して。

 企業レベルで言えば大前さんのコンサルとしての手腕は世界有数だろう。国単位の視点は企業単位の延長線上だと感じられる部分も多々あるので、基本的に大前さんの「考え方」が大きく外れることはないようにも思う。
 ただ正直、どの程度ウラが取れた上での主張なのかは疑問符がつくところもあった。例えば国の心情などの推察などだ。以前にホリエモンが「大前さんでさえ(自分のことを)誤解している」的発言をどこかで見かけた(確か、テレビ局での件)ので、大前さんでもやっぱり外すところは外すんだなと思った。

【取り入れるべき】
 多角的にデータを集めて分析する、現場主義っていうところは見習うべきところ。
 で、最新版の「2017~2018」も買ってきて、今読んでるところ。

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Posted by ブクログ 2016年10月15日

世界のどこに行っても稼げる三種の神器は、英語、ファイナンスと、ITスキル(問題解決能力)である。この3つは21世紀を生き抜くための世界共通言語であり、基礎体力だ。

キャッシュを生み出す収益性の高い土地、生活必需品関連の株などは、国債が暴落してもそれほど価値は下がらない。 それから外貨。本当は何があ...続きを読むってもひっくり返らない国の外貨がいいのだが、そんな国はないので、なるべく資源国で財政規律のいい国の通貨を選ぶ。 米ドルとユーロをベースにして、カナダドルやオーストラリアドル、ノルウェーのクローネなど、自分で将来性があると見立てた途上国を含めて5種類ぐらいに分配して外貨預金をするのがベストだ。

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Posted by ブクログ 2016年01月17日

比較的古いファクトによる論評ではあるが、やはりシンプル且つロジカルに内容が整理されているので読みやすい。
橋下徹大阪市長が大阪都市構想の住民投票で敗北した原因は人間性とEQ力の欠如によるもの、そして堺市を大阪都市構想に組み込めなかったことがあげられているがこれには同意できる。橋下市長程熱血に大阪市の...続きを読む改革を断行し、道州制の礎を築こうとした政治家はいなかった。引退するのはもったいないが、10年後人間性を磨きなおして再挑戦して欲しいところである。また今後の日本の中国の関係、アメリカの関係についても興味深い考察をしている。集団的自衛権に関する議論をしっかり日本国民としても議論していかないとアメリカが仕掛けている不毛な戦争に加担するようなことになってしまう。しかし一方で日本が防衛をアメリカに頼らずに独自で防衛能力を高めるということは今後の世代に対して防衛力を強化するための莫大な資金と人的資源を投入することを意味するのでそれを総合的に議論していく必要がある。

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Posted by ブクログ 2015年12月18日

ここ数年、著者の本を読んで年末を迎えています。
来年は、どんな年になるのだろう。

勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2017年10月30日

2015年に発売されたのですでに事実になっていること、外れていることもあるけど、考察と考え方は非常に参考になる。カタルーニャ地方など今のホットな話題もこのころから取り上げられていて、やはり物事には原因と結果、というか過程があるんだな、と改めて。

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Posted by ブクログ 2016年07月17日

新聞やネットでの情報より深い洞察の視点がとても参考になった。1つのテーマが簡潔でとても読みやすいので、こういう本はとてもいいですね。

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Posted by ブクログ 2016年05月10日

毎年読んでる現代の賢人の書。世の中を大局的に見れるようになる。白黒つけようとしすぎてまた戦争が起きそうだなと思った。



 日本は世界で見れば国土は広いし、人口もすごい多い。だから変化は難しい。大前さんの言う変化は日本がもっと細かく刻まれなければ実現しない。

 そのための道州制だったのに、橋下さ...続きを読むんときたら。せっかくいうことは正しいのに、やり方が悪いから初志貫徹できないというのは悲しいな。おかげで道州制自体が悪いみたいなイメージがついてしまう。

 日本はカネ余り故にどうにもならなくなる。それは間違いない。

 大事なのは、歳とるまでにどれだけ金をため込むかではなく、どれだけ稼ぐ力をつけるか。どうすっかなー。


 あと日本の経済成長は人口が多いからという事実。人口が減っていくこれからの世の中、日本はどうやって生きていくのか。それを真剣に考えて、アクションに移していかないといけない。

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前回よりいい!

KEN
2016年02月17日

素直に勉強になった。

グローバル社会においてケインズ的な学術論法は通じないといった内容は確かにその通りだと感心してしまいました。

前回の様な政府の借金を国の借金という様なバイアスのかけ方は無くミスリードもなかった様に思える。

ただ、具体例を論述する際にもっとネガティヴに事が進んだシナリオでも述...続きを読むべて欲しかった気がする。
全ては机上の空論的な内容と感じる部分もあった。

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Posted by ブクログ 2016年02月06日

この読書のPDCA

P:今年を大前研一さんはどーみてんの?

D:『日本に何でロゴスの教育がないの?』からはじまる。

01:日本の世界観
→反省はほどほどに、もっと先進国日本の考える世界観を発信していこう!

02:アベノミクスは見透かされている
→前提がそもそも間違いで、今はケインズ経済じゃな...続きを読むく低欲望社会なんだとゆうこと。

03:年金制度について
→日本とアメリカを比べると株価の意味するものが全然違う。もはや国を頼りにせず個人で準備していくしかない。

04:大前流日本活性化プラン
→資本主義成長三要素(労働、資本、土地)の1つ、土地を利用していこう。

05:TPPが成立しても日本の農家は変わらない
→オランダをロールモデルとする。

06:大前流農業改革
→オランダを真似するためには日本の農協を株式化し、競争力を高めることから選択し、高品質に集中していこう。

07:沖縄の基地問題
→アメリカは沖縄基地を防衛関係なしに使う現状があるが、加えて、基地がなくなると沖縄は食っていけなくなるのも確かだ。

08:人手不足は少子高齢化の問題にあらず
→間接業務のやり方に問題あり。

09:水素ステーションは危険
→問題点が多すぎる。(生成過程、運搬、保管)

10:大学について
→G.Lモデルに区分せず、教育の方向性を示すべし。本田宗一郎のアンビション(みかん箱)

11:大学は世界レベルの職業訓練所であれ。
→ドイツを参考に

12:日立と三菱重工は経営統合すべき
→相性がいいことは確か。

13:自民党の総選挙圧勝が意味するもの
→内部崩壊

14:被災地復興が遅れているのは先人に学んでいないから
→迅速な対応力がなかった。

15:橋下知事について
→選挙の結果、大阪に不満を持つ人の数字が見えた。橋下知事は人間味を深くして戻ってくると、道州制の先駆者になり得る人物

16:リーマンショック2と中国崩壊
→アメリカの一人勝ちが意味するもの。中国の習近平の反腐敗キャンペーンは中国の居心地を悪くするだけ。土地転がしとキックバックでやってきた中国。

17:中東争乱、アメリカは日本に何を要請してくるか
→クルド人の問題など、アメリカの大義がない行動が日本に影響してくる。集団的自衛権は双務性と向き合うことを意味する。

18:イスラム国の育て親
→アメリカとサウジアラビア。フセイン問題が分裂を生んだ。この問題から国家とは何かが問われている。国の概念が規模ではなくなってきている

19:中国の反腐敗キャンペーン
→習近平が共産党保身の為に国内不満を外に吐き出していた。しかし、本音はアメリカから日本を引き戻す局面にたっている。

20:アメリカとキューバ国交回復について
→ベネズエラの石油問題が両国関係性を急激に縮めた。キューバはアメリカに吸収されるのではないか。

21:Gゼロ時代突入
→ウクライナ問題から統治機構のあり方について問われている。

22:ボーダレスワールド
→エストニアではIDさえあれば会社創設できる。
国境を自在に乗り越えていく傾向にある今の世界にはケインズ経済は通用しない。

23:スコットランドの独立問題は世界に飛び火する
→十分独立できるリソースが整っているスコットランド。対立とゆうドメスティックな目線じゃなく、世界地図の中でいかに自分の魅力をアピールできるかが重要。

24:混乱の要因は指導者不足の国に広がるポピュリズムにあり。
→EUはウクライナをロシアに押し付けたい。

C(レビュー):去年同様、大前研一さんの日本の論点シリーズを読んでみて、一言で何が重要かとゆうと、世界基準での考え方を持つことだとゆうことだ。
日本の論点シリーズは、毎回大前研一さんが、世界中のあらゆるファクトから、日本の論点を的確に述べている。言い換えると、より多角的な目線からじゃないと本質は見えてこないとゆうことだ。
本書から、抽象的な国レベルの問題点、地球レベルの問題点を見ることにより、個人レベルのマクロな解決策が見えてくる。
10章でも述べているが、やはり稼ぐ力(英語、IT、ファイナンス+アンビション)を個々人が持つことが全ての問題解決策と繋がることになる。
大前研一さんの『日本の論点シリーズ』は、ただの時事問題を述べている本ではなく、
より多角的な論点を私達に示すことにより、個人レベルのすべき事を考えさせられる本だと思う。

A:日本の論点シリーズは去年から読んでいるが、去年と今年の大前研一さんの論点をみていて思う事が1つある。トライ&エラーを繰り返して作り上げられた論点であるとゆうこと。例えると、意見が白黒反転することなく、より灰色になっているとゆうイメージだ。

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Posted by ブクログ 2016年01月11日

・2015-2016に引き続き読んだが、この本で読むべきは巻頭特集の「事実」と「論理」の積み重ねから結論を導き出せだろう。
・日本人は「議論が苦手」その理由は、明治以降の近代化プロセスが「欧米列強に追いつけ追い越せ」であり、そのために論理は必要ないとのこと。
・これって「本物の教養」で出口さんがおっ...続きを読むしゃっていたこととまったく同じ。自分がいかに考えずに生きてきたかを気づかされ、最近とても共感している考え方。
・各論も興味深く読んだし、勉強になったが、「どうしたらこのような意見を導けるようになるか」がずっと気になっている。
・巻頭特集によると、まず読み取ってほしいのは、事実を見つめなおすこととのこと。
 大学教育の頁では、ご自身の大学ではリアルケーススタディをやっているとのこと。
 疑問に思ったことあhノウハウ本でなく、専門書や統計を読んで自分なりの論理を組みたてることか。
・また、大前さんのおっしゃる世界のどこにいても稼げる三種の神器は「英語、ファイナンス、IT(スキルを含んだ問題解決力)」も大いに納得。
 少し前から英語学習を再開した。

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Posted by ブクログ 2016年01月03日

前半はいつもの主張のリマインド的な内容で、いつも氏のHPなどをチェックしてる身としては特に真新しさはなかったが、中〜後半から展開される安保法制の真意、中東混乱の現状と背景は特に勉強になった。1日あれば読めるボリュームだが、手っ取り早く「イマ」を知るのに適した良書。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

アベノミクス行き詰まり。TPP農家は変わらない。沖縄から基地は無くならない。
大阪都構想ほ外側にあるのも。水素ステーションは危険。被災地復興を遅らせるの誰か。
事実と理論の積み重ねから「結論」を導き出す!
そのためには論理思考が必要。だが、日本の教育体系には「理論思考」がない?

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Posted by ブクログ 2016年11月11日

日本国内に対する見解
→政治家でないのに、自信満々すぎる政策立案が多すぎる印象。正直懐疑的に読まざるを得ない。
しかし、日本の教育や橋本氏に関する見解は納得いくものが多く、筆者の経験の深さ、分析の鋭さに感服しました。

海外情勢に関する見解
→筆者の知見の広さ、分析の鋭さにただただ感動していました。...続きを読む非常に有益なお話をありがとうござます。

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Posted by ブクログ 2016年09月28日

母校の先輩で、働く業界も見方によれば同じ(対象顧客が全く異なるので同じという認識は自分では持っていない)といえる同氏の毎年刊行されるようになってきた著書。
勝手なイメージから自分とは基本的な価値観などが異なると思い込んでいて、これまでほとんど同氏の本は読んだことがなかったが、世界の現実を網羅的に理解...続きを読むし、その先の見込みについての推測、見解を披露する内容は、実は私のスタイルとかなり共通の部分があり、これまで誤解していたことを気が付かせてくれました。
今後も世界各地で事態は同時進行で大きく動いていくが、その流れと目先(日本)での動きとの関連性と共通項に着目しながら追いかけていきたいと改めて感じたところです。

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Posted by ブクログ 2016年07月02日

自分の目で事実を観察し、事実と事実を結びつけオリジナルの答えを出す
大きな流れの中で自分がやりたいのか、そのために目の前の戦いをどうやって展開していくか、不必要な戦いをどうやって避けるか

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Posted by ブクログ 2016年06月05日

日本の論点2016〜17

日本人の、事実と事実を結びつけて答えを出すのが苦手な国民性:明治以降の近代化プロセス「欧米列強に追いつけ追い越せ」が影響している。答えを覚えたもの勝ちという価値観が支配的だった

Strategy1:日本は世界貢献のアピールが上手く出来ていない。同じお金を出すにしても、日...続きを読む本国民が納める税金の何%かを日本以外のために使う「世界タックス」としてアピールすれば、世界から好感される。

Strategy2:「一内閣一仕事」だが、安倍内閣は仕事が多すぎる。20年続いたデフレを反転させたし、選挙権年齢を18歳に引き下げる道筋を示した。
日本は今、「低欲望社会」。家も車も家電も欲しいという高欲望社会を前提にしたケインズ経済的な金融緩和を行っても、消費意欲は刺激されない。その金は、貸出資金が有り余った金融機関が、円が暴落した時のリスクヘッジとして、アメリカの会社を次々と買っている。ドルベースの資産に切り替えている。

Strategy3:年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)は、2014年10月資産運用比率の見直しを発表。
債券71%株式24%短期資産5%→債券50%株式50%。
年金の運用効率を高めようという発想ではなく、アメリカへの配慮から。中国が米国債を大量売りするのを危惧

日銀2014年10月31日:長期国債の買い入れを30兆円増やす。GPIFが30兆円分の国債を売って、日銀が買い取るという相対取引。→株価を上げてアベノミクスを正当化するための手段として。←大量の日本円が放出されて市場に出回れば、円の価値が下がり、それが株式市場に流れ込んでくるという期待感。

ただし、日本人は株を15%くらいしか持っていない。アメリカ人は資産運用の85%が株。
リストラを進めて雇用を削った会社は収益が上がるので株価も上がる。日本では、景気や雇用と、株価は逆相関にもなりうる

→老後資金は、自分で準備せよ。年金制度は、前提に無理がある
土地や生活必需品関連の株。or外貨は、資源国で財政規律の良い国の通貨

Strategy4:資本主義における成長の3要素は、労働・資本・土地。
少子化→労働はない。先進国におけるカネ余り→資本は不要。
土地→容積率が不動産の価値を決める:商業的に貸し出し可能なスペースがどのくらいあるか。

Strategy5:オランダは、九州程度の面積しかないが、世界第2位の農業輸出国。「自由化」「選択と集中」「イノベーション」を断行。ボリューム型の農業大国ではなく、クオリティ型の農業先進国へと進化した。スマートアグリ

Strategy6:オランダの農作物輸出の3つの特徴
1付加価値の高い農作物の輸出;トマト、キュウリ、パプリカ
2加工貿易;ドイツから輸入した牛乳をゴーダチーズに加工して輸出
3そのまま輸出する中継貿易

全中の下に全農があり、その下に約700もの地域農協がある。

Strategy8:間接業務の仕事のやり方に革命が必要。「会社のしきたり」という美名のもとに業務の内容を古株が支配していて、仕事のやり方をITスキルの乏しい古参社員が新人に教えている。
メッセンジャーボーイみたいに下に伝えるだけの課長や部長。
自動化して値引きの条件をコンピュータに入れておけば、顧客のところで瞬時に答えが出せる
星野リゾートは、マルチタスク。フロント業務は、忙しい時間帯が決まっている
パソコンやスマホなどのITで業務を管理し、情報共有を徹底してマルチタスク化を進めれば、専任の人間は少なくて済むはず。
間接業務の生産性がアメリカ並みになったら、1000万人以上の人が溢れ出てくる。

Strategy15:人をその気にさせて集団を動かすリーダーシップは、IQではなく、EQ(心の知能指数)が問われる。好きも嫌いも、味方も敵も全部巻き込んで、包んでしまうような人間力。
論争に勝たないと気が済まない性格。一般社会では、白黒つけなくてもいいことがいくらでもある。

大きな流れの中で自分は何をやりたいのか。そのために目の前の戦いをどうやって展開していくか。不必要な戦いはどうやって関与を避けるのか、という戦略の基本。目的達成のためには無駄な戦いで消耗しないことが大事。

Strategy18:国家とは何か。一定の力を発揮するためには、「規模」が重要であるというのが、国民国家万能時代の常識だった。今や、世界で一番繁栄している国の一つが、人口700万人のスイス。

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Posted by ブクログ 2016年05月05日

改めて日本の置かれている現状と未来について考えさせられる。
大前研一氏の視点の広さの秘訣を知りたい。

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Posted by ブクログ 2016年02月03日

 正直、新しいものの見方の発見はなかったなぁ。
 日経新聞と、ちょっと池上彰や佐藤優の本読んでたら、そのくらいもう知ってるよ、という内容だった。

 んなもんでコメントしようがないや。

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Posted by ブクログ 2016年01月16日

大前研一さんの毎年恒例になりつつあるこの書籍は1年の始まりに世界情勢と相対的な日本の論点を考えることができた。
だが、内容は雑誌プレジデント誌での連載が元になっているので、論点によっては1年以上前の記事でもあり若干古さも感じた。
2016-2017の論点としては、いささか鮮度的にきびしいものもある。...続きを読む

大前さんの論理思考に基づき導き出された結論を浴びることによって大前イズムを感じることができる。
断言的な物言いが気持ち良かった。

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Posted by ブクログ 2016年10月09日

きちんと議論して、堂々と意見を述べて、補強する証拠を出してこそ賛同の和が広がる。日本では学校で論理を組立てる訓練が行われていない。著者なりの論理思考の結論24点を示す。

事実と論理からの結論、それはそうなんだけど、世の中は論理じゃないでしょ、という風潮というか考え方というか。それと偏差値教育で身の...続きを読む程をわきまえた従順な日本人。

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Posted by ブクログ 2015年12月30日

毎年恒例の日本の論点。
高齢化社会、イスラム国などのトピックスに大前節でバッサバッサ。
最初のテーマが日本を見つめ直す論理思考というのが良い。農業は土地を手放さずに補助金をもらい続ける人がいるから駄目に。大型とは日本の農業からみたら桁違い。
日本の歴史について。ボーダレスワールドは昔からの論調だが、...続きを読むまさに今のセカイ。自分の論理がまだまだ偏り、グローバルな視野からのコメントでないかを思い知る。前提条件となる経済実態が変わっていることに早く気がつかなければならない。

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Posted by ブクログ 2015年12月30日

前半部(日本を見つめ直す)についてはsomething newは特になし(橋下徹氏の敗因についての言及は興味深かったが)。後半部(世界を見つめ直す)は手っ取り早く世界の趨勢を勉強する観点では本書はコストパフォーマンスが高い。

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Posted by ブクログ 2015年12月08日

2015-16に引き続き、16-17を購入。日本・世界で起きている様々な事象に対して、大前さんの考えている課題と解決案が語られた一冊。自分の引き出しを増やしたい人にお勧め。

・日本が国外の援助に使っている費用は税収の10%にもなる。これを五月雨式に使うのではなく、まとめてインパクトのある使い方を模...続きを読む索すべし。

・年金制度は、あまりにも実態とかけ離れた経済成長率、給与アップ率、出生率をもとに制度設計されており、破たんしている。老後の資金は自分で守る必要がある。日本円一本で持つことなく、資産を分散して持つべし。

・日本経済を立て直す案としてもっと土地を活用するべき。その為には容積率を変更すべし。

・TPPが施行されても日本の農業はほとんど変わらない。農家は226万人全労働人口井の2-3%程度。うち2/3は65歳以上。ほとんどは年金暮らしで、農地を持っているだけで出る補助金+年金で生活している。このような状況ではTPPに対抗したイノベーションは起こらない。補助金ジャブジャブで競争力を奪うのではなく、農協を株式化し正当な競争の中でもっと強い農業を目指すべき。オランダは、九州程度の面積で、農業輸出金額瀬騎亜第二位。やりようはある。農林業だけド栗生した農水省管轄にするのではなく、1つの産業として経産省で今日速力を磨くべき。食糧危機管理のためにも自給率を高めるべきとの論もあるが、エネルギーを止められたら農業は即立ち行かなくなる。

・沖縄を日本の返還される際に、民政は返還するが軍政は現状通りアメリカ統治であることが前提とされた密約がある。だからこそ、今でも沖縄の基地が当たり前のように利用され続けており、その見返りとして国は莫大な補助金を沖縄にばら撒いている。この密約を隠したままでは、国民に説明がつかず、話はいつまでも前に進まない。

・クリーンなイメージを前面に出しながら、水素をエネルギー原として推し進める政策が進めらているが、水素を生成する過程では莫大な二酸化炭素が排出されていだけでなく、取扱が非常に難しくひとたび爆発すれば甚大な被害を招きかねないことを知らなければならない。一足飛びに水素社会を目指すのではなく、水素の良い面と悪い面を理解しながら慎重に進めるべきである。

・ソ連とアメリカのヤルタ会談での密約により、ソ連は対日戦争への参戦する代わりに、樺太千島列島の占拠を認めていた。だからこそ、戦後もソ連ロシアの占領がし続いている。一時、千島列島のうち2島を返還する機運が高まった時期もあったが、日本とソ連が近づくことを避けたいアメリカが、沖縄返還の条件として日本に4島一括返還を求めるよう水を差し、返還に至らなかったこともある。北方領土問題を複雑にしてきたのは実はアメリカなのだ。現代にておいては、極東に進出したいロシアと手を組み、中国、アメリカを牽制していく道もありうる。

・中国な2つの観点からリスクあり。政争による転換、経済停滞による破たん。
中国の官僚にはびこる腐敗の取り締まりは、敵対する政敵を追い落とす為に実施ているが、ほとんどの官僚がすくなからず賄賂に染まっている中で、やり過ぎることはもろ刃の剣となって習体制を転換させるリスクもある。
中国は、国民が持つ土地を二束三文で召し上げ、何十倍も高値で貸し出すことで財政を賄ってきた。企業は何十倍のコストをかけてもペイ出来るから積極投資してきたが、経済停滞が起こると逆回転が始まる。

・イスラム国はイスラム教スンニ派の過激原理主義者。アメリカが9.11の報復としてイラクを攻撃。フセイン政権崩壊後、イラクにイスラム教シーア派が台頭することを嫌った隣国のサウジアラビアがスンニ派に資金提供したことが、イスラム国の起源になっている。

・国境を越えた経済活動が当たり前になった現代において、国内経済を前提としたケインズ理論の経済政策が効果を出さないのは当然。いくら金利を下げて金をばら撒いても金利の高い国外マーケットに資金が流れるだけ。

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