あらすじ
資本=ネーション=国家が世界を覆い尽くした現在、私たちはどんな未来も構想し得ないでいる。しかし本書は、世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせることで、私たちの前に未来に対する想像力と実践の領域を切り開いて見せた。英語版に基づいて改訂した決定版。
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Posted by ブクログ
8 資本と国家に対する対抗運動は一定のレベルを超えると必ず分断されてしまう。
23 貨幣(交換様式C)に基づく力は、互酬性や再分配に基づく力とは異なっている。それは、他者を物理的・心理的に強制することなく、同意に基づく交換によって使役することができる。
33 産業資本は労働者を搾取するだけでなく、いわば自然をも搾取=開発(exploit)している。しかし、この「人間と自然の関係」は人間と人間の交換関係に根ざしている。ゆえに、人間を収奪する国家が最初にあり、それが自然の収奪に繋がることを見ないかぎり、本質的ではない。
45 互酬的交換Aが支配的な共同体の種類
農業共同体、宗教的共同体、想像された平等共同体(ネーション)
54 遊動採取民(バンド)→定住化→農業・灌漑の発展
第一部 第一章
互酬性交換の諸様態
家族内交換、共同寄託、血讐、沈黙交易、外婚制、略奪婚、呪術