【感想・ネタバレ】久住くん、空気読めてますか？ 5巻のレビュー

もすこ

【はじめてのケンカ、はじめてのお泊り、そしてはじめての「失恋」。】
不用意な一言で、久住くんを怒らせてしまったえりか。「…関係ないだろ そんなこと」久住くんに言われたその言葉が、棘のように胸に刺さって消えない…。距離はこんなに近いのに、心はすれちがって、交わらなくて――。モヤモヤをかかえたまま、修学旅行に突入するが…!? はじめてのケンカ、はじめてのお泊り、そしてはじめての「失恋」。それぞれのキモチに変化が起こる、はじめていっぱい第５巻。
（C）2017 Mosco

[みっぽん · ★★★★★]

久住くんにドキドキ

普段喋んないのにここぞというときは喋るんですよ、、！
しかも敬語キャラっぽいのにちゃんとタメ口、、！
うわあああすきいいい！！！

[ブクログ · ★★★★★]

この（５）の感想をざっくり、一つにまとめると、安堵、だな
良かった、と自然にホッとしてしまうだろう、この『久住くん、空気読めてますか？』のファンで、（４）のラストで「え、どうなっちゃうの！？」と緊張していたなら、余計に
ネタバレって大袈裟なものではないから、スパッと言っちゃうが、久住とえりかは、ちゃんと仲直りができた
やっぱり、人間、自分が悪い、と分かってるなら、つまらない意地なんか、いつまでも張ってないで、ちゃんと謝った方がいい
しかし、そうやって、すんなり詫びを入れられるのは若い内なのは確か。変に歳を積み重ねていると、手前に非があるのは承知していても、「ごめんなさい」、そんな一言すら相手に言えなくなる
えりかの謝罪、それを受け入れた久住の器の大きさに、ほっこりすると同時に、己を省みて、頭皮まで真っ赤になってしまった私
メイン二人の関係が修復された一方で、他のキャラたちの縁にも多少の変化が生じ始めている
榛名は相も変わらず、特別な意識もなく、ゆうこに馴れ馴れしく近づき、縮まる距離感に、彼女はドギマギしまくりだ。次巻あたりで、ゆうこが榛名を押し倒さないか、ちょい不安。けど、そんくらいしないと、友達にはお節介なのに、自分の色恋問題には、てんで疎い榛名は、好意に気付いてくれなそうだよな
三咲とジュリ、まさか、この二人を絡ませてくるなんて。やるなぁ、もすこ先生
三咲は口が悪く、態度もトゲトゲしいけど、根っからの悪い奴じゃない。優しさの表現の仕方が、ちょいヘタなだけだ。そんな彼の長所に、ジュリは気付いてくれそう。ただ、三咲は、えりかへの気持ちをしっかり整理しないとならないだろうから、そうトントン拍子にゃ恋人にはならんだろう
久住とえりか、そして、若ちゃんの三角関係も気になる点だな。どいつも良い奴だから、幸せになってほしいが、そうは上手く行かないのが恋愛だ
果たして、この三人は、どんな答えを出すのだろうか・・・・・・
どの回も、妙なリアリティがあって、ストーリーに引き込まれ、キャラたちの恋愛事情に頬が熱くなってきてしまう。その中で、私がオススメしたいのは、episode.29「修学旅行二日目」だ。旅にトラブルは付き物、チャンスってのは大体、そんなピンチの中に身を隠している。程度にもよるが、トラブルが起きたなら、それを逆手にとって楽しむくらいの柔軟性は欲しいトコだな。ちょっとばかり、情けないオチになっちゃったにしろ、結果的に久住の許しを貰えたえりかは、これで成長したに違いない
この台詞を引用に選んだのは、さすが、久住父と感服したので。大人がよく使う欺瞞と言っちゃ、それまでの台詞。でも、中身のある大人が言うと、与える衝撃がてんで違う。私も、こうやって、悩める若者に助言できる大人になりたいもんだ。しかし、こんだけグッと来る言葉を言ってカッコ良かったのに、まさか、警察のご厄介になりかけるとは・・・・・・らしいっちゃらしいか