あらすじ
明治時代の若者たちの恋愛事情、人間模様を描く。真実の愛とは? 真面目に生きるとは? 美貌で裕福な藤尾は将来有望な小野と結婚しようと画策する。しかし男には前から許嫁の恩師の娘、小夜子がいた。優柔不断な小野にも貧しさから這い上がるための打算があった。そして悲劇が訪れる。職業作家としての夏目漱石、最初の作品。
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作品末尾の漱石節
草枕の頭の漱石節は有名ですが、
本編ではほぼほぼ最終ラウンドで漱石節が炸裂、
考えさせられます。
ハムレットの恋人役のオフェーリアを彷彿させる藤尾さんの最期、
脳足りんの毛唐と違って、元祖ツンデレの藤尾さんの方が全然いいです。
漱石といえば三角関係の白眉となる出来の本作をお楽しみ下さい。
お好みで。