あらすじ
部屋が汚い、時間にルーズ、忘れ物が多い…原因は「脳」にあるのかもしれません。片づけ、先延ばし、ケアレスミス対策から体調管理までADHDタイプが社会でうまくやるためのコツを発達障害クリニック院長が図解満載で説きます。「マイ締め切り」を設ける、ワーキング・メモリーを意識する……などなど、効果バツグンの知恵満載! 「グズグズ脳」「うっかり脳」「ぐちゃぐちゃ脳」「もの忘れ脳」「イライラ脳」「ウツウツ脳」をなんとかしたいあなたへ。そのお悩み、本書でマルゴト解決しましょう。(著者紹介)司馬理英子。医学博士。岡山大学医学部、同大学院卒業。1983年渡米。ADHDについての研鑽を積み、1997年、『のび太・ジャイアン症候群』(主婦の友社)がベストセラーに。同年帰国し、東京都武蔵野市に発達障害専門のクリニックである「司馬クリニック」を開院。子どもと大人の女性の治療を行っている。
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Posted by ブクログ
「ADHD脳」の特徴としてあげられるのは”ワーキングメモリー”が小さいということ。
今からしようとしていること、そのために必要なさまざまな情報や過去の経験やルールを載せる記憶のお盆が小さいということが特徴。
脳に本来そなわっているはずである外部の情報から必要なものだけを選びとる、一種のフィルターが未発達なのである。
そんなひとクセある脳の持ち主に、生活の”困った”を減らし、自分を責める”ネガティブな感情”から解放されるようなアドバイスが優しくなされた本。
軽度のADHDで、自ら処世術をあみだしている人は、この本に書いている内容ぐらいは既に実行しているのではないかとも思うが、なにしろADHDで自己肯定力が下がった者にとって著者の暖かい目にはなぐさめられる。
ADHDであることで日常生活に躓きがちな人へのアドバイスは役にたつ。
Posted by ブクログ
大人のADHD向けの本。
一つ一つの困りごとに対し、解決方法を書いてくれている。
そしてやはり習慣づけることが何よりも大事だということを教えてくれる。
勉強になりました
Posted by ブクログ
"のびジャイ"でADHDを世に知らしめた司馬先生の、大人向けセルフヘルプ本。診断名としてのADHDというよりむしろ"ADHD的な傾向の持ち主"を自認する大人に向けて書かれており"
グズグズ脳""うっかり脳"など、タイプ別に(もちろん、ほとんどの人はその多くに当てはまるわけだが)具体的対処法を紹介している。
これらの対処法、すでにあれこれ試している身としては「わかってるけどこれを実践できたら苦労ないっすよ〜」とか「試してみたけど次の瞬間にはもう"それをやってること"を忘れちゃってるんすよ〜」などとぼやきたくなるものもあるのだけど(昨日の朝、玄関の真ん中にゴミ袋を出しておいたのにキッチリそれを避けて出勤した私)、なすすべなし!というお手上げ状態から解放してくれるノウハウではあるので知っていて損はないと思う。いくつかは「今日から試してみよう」と思ったし。
短いけど、疲労についての章を設けてあるのもポイント高い。
想定される主な読者は成人女性と思われるけど、子どもへの支援や成人男性のセルフヘルプにも使えるアイデアがいろいろある。
コンパクトで読みやすい分内容的にはそれほどボリュームがないのは、人によっては物足りないかもしれないけど飽きっぽい人にはちょうどいいかな。