あらすじ
U理論は、MITのC・オットー・シャーマー博士とマッキンゼーの連携により、世界トップクラスの革新的なリーダー約130人にインタビューした結果生まれたイノベーションを起こす方法。
人と組織の問題にも適用可能で、対症療法に終わらない本質的な解決をもたらすことができると話題になっています。
2010年に原書が翻訳されてから注目されていますが、本書はマンガを通して概要を理解できるU理論の入門書です。
知識がまったくない状態でも、U理論とは何か、イノベーションを起こすために必要なものは何かがつかめる1冊です。
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Posted by ブクログ
理論自体は理解するのが割と難しいのですが、物語と絡めて解説してもらえたので理解できました。
・自分が当事者であるにもかかわらず、人のことのように解決しようとすると余計にトラブルになる(ルービックキューブ型)
・自分が無意識にしている嫌な表情、相手に対する勝手な評価に気づき、保留する必要がある
・保留することで状況を俯瞰し、自分の価値観や枠組みにとらわれずに理解をしようとする
・自分の靴を脱いで、相手の靴をはく。そして相手が自分に指している矢印が何か知る
・自分が見えたものを理解し、恐怖を乗り越え、執着を手放す※相手からの見られ方への執着など
・そこから起こる未来を受け入れイノベーションを起こす
Posted by ブクログ
自分自身の対応が問題に影響し解決策が簡単に見つからないルービックキューブのような複雑型の問題と、ピースがはまれば解決に前進していくジグソーパズルのような煩雑型の問題の捉え方が自分にとって新鮮だった。
ルービックキューブ型の問題に取り組むには、単純に自分を変えるということだけでなく、相手との対立ループの中の見えていない・気づいていない部分の感情や言い訳を点検するために、自分の考えを保留して相手の靴に足を入れるように相手の立場・視点で見つめてみること、相手・周囲への貢献の視点をもって問題をひたすら観察すること。そのためにソーシャル・フィールドの3つのレベル(ダウンローディング、シーイング、センシング)を下り、プレゼンシングでは出現する未来を一歩下がって内観し内なるノウイングが現れるに任せる。そしてクリエイティングでは素早く即興的に試行錯誤を重ねながら実践する。そうしたU字の活動を繰り返しながら、より深いUを実現する。
各ステップをストーリー化したマンガとそれ以上の分量の説明文で、U理論では何を行っているのかが理解しやすかった。
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Posted by ブクログ
・自分の行動と相手の意識は死角になる
・ダウンローディング(過去の枠組みを基にした決めつけ)→頭の中に浮かんでいる思考を吊るす(あ、今自分は○○って思ってるな)→保留する(そのことについて判断しない、判断しなければいけない場合も暫定で決める)
・センシング(自分の主義主張を傍に置いて、相手の主義主張にこだわる背景に耳を傾ける→相手の背景に身を置く、疑似体験)
・プレゼンシング(恐怖を手放し、行動する→未来が出現)※小さなUを繰り返し、大きなUになる→計画が立てられ、PDCAに移行できる
Posted by ブクログ
U理論について具体的なイメージ含めて説明してくれる本
実際の行動と紐付けで解説を絵でしてくれることもあって整理がしやすい。
ダウンローディング、保留、シーイング、ダイアログ、センシング、プレゼンシングなど専門的な用語も出てくるが一連の流れと考えれば整理しやすいと思う
Posted by ブクログ
問題の種類には二種類ある。
・ジグソーパズル型
→課題を一つ一つ論理的に組み解いて行けば、自ずと解決するような問題
・ルービックキューブ型
→課題を解こうとすると、その跳ね返りが他所に悪影響を及ぼすような、複数の課題が複雑に絡み合った問題
ルービックキューブ型の問題を解決に運ぶために、U理論
ざっくり、3工程
①センシング…状況を感じ取る
②プレゼンシング…先入観を排除して観察、相手の視点からものごとを捉える
③クリエイティング…実践、試行錯誤(ここは過去のノウハウ等から)
物事を考える時や相手の意見を聞く時には、自分の過去の経験から、自分だけの枠組みの中で物事を捉えてしまいがちだが、一旦その考えを保留にして相手の立場を考えよう。そして自分のコンフォートゾーンから抜け出して、覚悟を持って挑めば(いわゆる一皮剝けた状態)確信的な新しい啓示が得られる