【感想・ネタバレ】山窩奇談のレビュー

あらすじ

箕作り、箕直しなどを生業とし、セブリと呼ばれる天幕生活を営み、移動暮らしを送ったサンカ。その生態を聞き取った元新聞記者、研究者のサンカ実録。一級の事件小説。

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Posted by ブクログ

日本のノマド。漂流民の系譜は以前読んでいたが、今またとても新鮮に感じる。自然と一体になるように囚われず生きる民の文化が今も底流していることを願うし、その系譜を忘れず生きていくことが必要と感じている。

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2014年03月14日

Posted by ブクログ

山窩研究の第一人者・三角寛による山窩の取材記録集。一説に寄れば、創作とも言われているらしい。

まぼろしの民とも言うべき山窩。昔から山窩には浪漫をかき立てられる。

この取材記録集では、山窩と警察との深い関わりが描かれており、非常に興味深い。山窩情報を収集するため、著者は山窩の仲間入りをした経験を持つ国八老人を取材する。国八老人から語られる山窩の真実とは…

日本のジプシーとも言うべき山窩。昭和初期まで存在したという山窩は、どうして消えてしまったのか。興味は尽きぬ。1966年の著作。

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2014年02月14日

Posted by ブクログ

古からの忍びの末裔で独自の屋外生活を送る野の民・山窩。昭和初期までは存在したというこの人々のことを浅学にてまったく知らず、なんとダイナミックなノンフィクションと興奮して読んだら、なんとこれは彼らをネタに作家が創作した読み物であった! いろいろ吃驚しつつ、しかし、そういう人たちがいたのは事実で、教科書で教える近代史の狭さに入りきらないこれらの事柄が今をまた作っているのだよ…と、もっと学ばなくてはと思ってのでした。

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2024年01月08日

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