あらすじ
本当に住みやすい家とは、を求めて施主と真摯に関わってきた著者が、個々の家庭環境に応じた暮しの実相の中から、理想の住まいをつくる手がかりをまとめたエッセイ集。
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Posted by ブクログ
面白い
建築についてズブの素人なのでざっくりわかってよかった。
uniqlo +jを買うのに並んでいたら一冊読み終わった。
書いてあったトピック
理想と現実の対立
供給側が大衆の教養のなさに付け込み、悪い質のものが蔓延る
だから真面目にいいものを作るにも売れず作れない。
ものと暮らしの順序
豊かな生活とは物を所用することではなく、どう暮らすかということがまずはじめになければいけない。
Posted by ブクログ
自分のゼミの教授の専任の教授が宮脇壇。ということで宮脇ゼミのサーベイランスには何度もお世話になりました。
以前から今のスクラップ・アンド・ビルドの建設業に疑問を抱いていた。しかし宮脇氏の指摘は、私自身、耳が痛い。本の終わりは、「料理の視点から住宅を考えた方がいい」とある。
今の建築の通例はどれも欧米のパクリばかりで、歴史も浅い。日本の気候・文化に適応するにはまだ時間がかかる。そして未熟。
Posted by ブクログ
日本人の住まいに対する意識の低さや住宅政策について建築家の愚痴が延々と続く。内容は少々古いがその分古き良きものを思いだす。
「マンションや公団住宅がついのすみかになりえないのは改変の自由のシステムが組み込まれていないからでどんなお粗末な建売住宅でもそれが人々に喜ばれているのは一戸建てである限り将来の改変の自由さと希望を内蔵しているからである」2LDK、3LDKのマンションが終の棲家なんてのは侘しいよな~と思ってきたけどなるほど。改変の自由さと希望は絶対必要。
住環境、住まい方がQOLにとっていかに重要かはよく分かる。この年になったらなおさら。さて、住居または住まいとは人生にとって何であろうか?雨風をしのぐ場、寝食の場、共存し守ってくれるもの、分身、相棒、心地よさ...。生活の真の意味とは?今いちど居ずまいを正して考えねばなるまい。
筆者はえらく批判しているが、働き盛りの世帯に住居に熱心になる余裕はない。ある程度年とってその気になってから取り組んだらよろしいのでは。それでは遅いのかもしらんけど。
「優れたもの美しいものを一つでもたくさん見るために僕たちの可能な限り目を開いて歩き触れるような努力をする。だから僕たちは旅に出る」大事!「都市で暮らす」満喫しよう!「大テーブルのすすめ」やってみたい!
Posted by ブクログ
リビングの使い方、週末の過ごし方(外にでることが多いなら狭い家でもいい)などによって、どんな家にするかが変わってくる。とくに、「大テーブルのすすめ」が参考になった。大きなテーブルで家族がそろって作業をする、そんな憩いのリビングにしたいと思う。
ほかにも、設計や今の住居が定着した裏話などもおもしかった。
Posted by ブクログ
1983年に書かれた本ということは、約40年前くらいに書かれた本だが、ここに書かれている問題点は現在も依然としてむしろ酷くなって残っている。せめてもの救いは、シンクがダブルではなくシングルが主流となっていることか。
Posted by ブクログ
中江有里さんのお勧め。
ちょっと内容が古くなっているところもあるが、
まあ確かにおっしゃるとおり。
東北大震災以前に、
防災における建物や家といったハード面ではなく、
人間関係、地域社会といったソフト面の重要性を説いているのは、
達見であろう。
でも、家を建てちゃった人、マンションを買っちゃった人は読んじゃいけない。
そりゃ和室があるには越したことがないし、
リビングはいらないかもしれないからね。
でも、テレビに加えてパソコンという前代未聞の要素が入ってきた
現代生活において、
日本の気候や風土に合った理想の「家」の正解を
示してほしかった。