あらすじ
『屍者の帝国』映画化記念、完全新作アンソロジー。北原尚彦、坂永雄一、高野史緒、津原泰水、仁木稔、藤井太洋、宮部みゆき、山田正紀の各氏による全8編。円城塔インタビューも特別収録。
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Posted by ブクログ
屍者の帝国の世界観で、8人の作家陣が新作短編を競作する書き下ろしアンソロジー。
様々なジャンルで屍者の物語を紡がれている。
ほとんどの作品で感じられるのは、屍者を運用しているのが当たり前の世界となっていて、現代のロボットが日常に広がっていく感じとダブって面白い。
皆んなそうだろうが、中でもやっぱり北原尚彦の「屍者狩り大佐」がワトソンたち一行が出てくる物語でテンション上がる。
他にも宮部みゆきや山田正紀らベテラン陣も執筆していてどれも一読の価値あり。
最後に円城塔の「屍者の帝国」を完成させた時のインタビュー記事も載っていて、もちろん本当は違うのだろうが、「必要以上に思い入れることなく程よく肩を抜きながら」という感じが、よりこの作品における伊藤氏と円城氏二人の想いが表されているようで、なんかジーンとくる。
こういう感じのアンソロジー、他の作品でもやってくれないかなぁ。