【感想・ネタバレ】ロッセリーニ家の息子 略奪者のレビュー

あらすじ

早瀬組組長の息子という出自を隠して暮らしていた瑛は、ある日突然現れたイタリアのマフィアの首領レオナルド・ロッセリーニによって、シチリアに連れ去られてしまう。理由も告げず瑛を貴族の館に軟禁し、束縛しようとするレオナルド。彼の身勝手で理解不能な行動に反発する瑛。しかし、ロッセリーニ家にはかつて自分を捨てた母との思わぬ繋がりがあると知った瑛は……!? 岩本薫が贈る大人気シリーズがついに電子書籍版でも登場。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

王道ハーレクイン的BL。任侠の家に生まれながらも跡目を継がず、過去を封印してひっそりと暮らしている瑛。けれどそんなささやかな生活さえも自分を狙うヤクザの欲望にあっさりと壊されてしまう。父と反目して組を終われた男が、跡目を放棄しても尚、一定の影響力を持つ血筋と亡き母に生き写しの美しい瑛を手に入れようと企んだのだ。卑劣な手段で瑛を我が物にしようとする男にまさに手ごめにされる寸前に、突然現れた外国人に助け出される。
レオナルド・ロッセリーニ。若くしてシチリアンマフィアのファミリーは束ねる傲岸不遜な男。
目を覚ませばそこはシチリアの豪奢な館。自由こそないけれど、大切な客人の扱いに瑛は戸惑いを隠せない。
レオナルドはなぜ自分を助けたのか。
マフィアでありながら、高貴な貴族の血を引くレオナルド。傲慢なだけの暴君かと思いきや、細やかな気遣いを見せ、瑛は次第に心を許していく。
なぜレオナルドは自分にこだわるのか。謎はレオナルドの弟からあっさりと告げられる。
瑛の母親は瑛を生んだ後に訳あって婚家を追われ、イタリアに渡ってロッセリーニ家に仕えた。その後レオナルドの父の後妻となり、レオナルド達兄弟の義理の母親になったらしい。そしてレオナルドはその母に想いを寄せていたというのだ。
自分は亡き母の身代わりだったのかと思い至った瑛は、芽生え始めていた好意を封印する。
誤解、動き出す運命、真実の愛。
もう…なんていうかハーレクインです。この古き良きBLテイストがお好きなら満足頂けるはず。ちなみに私は大好きです♥
書き下ろし2編を追加しての新装文庫版でお得☆

0
2014年11月18日

「BL小説」ランキング