あらすじ
飛行機事故に巻き込まれた七人の高校生が目覚めると、そこは魔法や獣人の存在する中世っぽい異世界だった。突然の事態に彼らは混乱――することもなく(!?)電気もない世界で原子力発電所を作ったり、ちょっと出稼ぎに出ただけで大都市の経済を牛耳ったり、あげく悪政に苦しむ恩人たちのために悪徳貴族と戦争したりと、やりたい放題!?
そう。彼らは誰一人普通の高校生ではなく、それぞれが政治や経済、科学や医療の頂点に立つ超人高校生だったのだ! これは地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる、オーバーテクノロジーを自重しない異世界革命物語である!
※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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Posted by ブクログ
全10巻完結。回収してないエピソードがあるので、もう一巻そのことを書いた短編集が欲しいけど、それでもとても面白いシリーズです。
有象無象のなろう系異世界転生物とは人間ドラマの厚みが違う、ネタにした科学、経済、医学の知識のレベルが違う、戦場の描写の戦略性が違う、達人同士の戦闘シーンの緊迫度が違う、と面白く読みました。
社会のあり方、人間のあり方にも考えを及ばせる作品でもありました。自分は桂音の目指したものは否定できません。
超人高校生のなかの貢献度では異世界にとってはチート的な現代兵器を造りだした超人発明家の林檎が一番なんだろうね。でもその武器の材料を調達した勝人の商売センスが無ければ始まらなかったし、戦場での司の天才的な戦術があってこそ。ひとりで戦局を担える葵も重要。
忍ちゃんは健気で好き。いちばんハードワークな娘。暁、最後いいところ持ってゆく。
超人高校生以外の登場人物も良いね。序盤のボス、ギュスターヴ、悪の中の悪でこんな悪党が心酔する皇帝がどんなやつか気になったよ。皇帝は9巻から登場、凄く強い。
登場人物が多くて一人一人のエピソードが薄くなったけど神崎桂音と一条葵のなれそめを読めたからOK。尊い。
とても良かったので作者さんの他のシリーズも読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
俺Tueee!系ならぬ俺たちTueee!系ですかね。それぞれのキャラが役割を持ち分業できてるのは、見せ場や魅せ方もいろんな角度から楽しめて面白いですね。今後は様々な(この物語世界文明的には)チート能力を駆使しての国盗物語になっていくのかな。常軌を逸した能力者ばかりの集団なので読んでてスカッとする展開が多くなると期待します。
あとがきで川上氏のことが触れられてたけど、読んでる時は御子神君=常識のある佐山と感じられた。それって主人公としては完璧に近いんだよなぁ(笑)各人に見せ場のある群像劇として近しいものはあったし、特性がはっきりしてたから、こっちはより分かりやすかったかも。まぁあっちは基本狂人どもの戯れだから比較対象にしづらい感じもあるが(笑)