【感想・ネタバレ】とかげのレビュー

あらすじ

とかげは眠る前、鼻づらを私の胸に強く押し付ける癖がある。デリバリーのピザが好きで、人と話すのは苦手だ。三年の交際期間を経て私がプロポーズしたある夜、とかげは言った。「実は、私子供のころ目が見えなかったことがあるの」。そして明かされる、家族を襲った惨劇と呪いーー。それぞれに傷を抱え、宿命的にひかれあった二人が見つけたのは、今は微かだけれど確かな希望。表題作「とかげ」始め、とまどいながら生きる人たちを優しく励ましてくれる6編の短編小説集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まだ途中。
でも感想が書きたくなったので書こうかな
私は宗教2世だ。「血と水」を読んだ瞬間に心臓がどくどくとした。そんな話だと思ってなかったので唐突に現れて胸の中に手を突っ込まれたきぶんだ。
何かのきっかけで読みたいリストに入れていただけで見つけて手に取って、読み進めていると、前に付き合ってた人のことを思い出し、あーーこの本読んで欲しいな〜と思っていた矢先。

私は28歳になる歳で宗教から離れたく東京に出てきた。離れて6年、やっと、大好きな両親と大嫌いな宗教を共存して認める気持ちになれたのだ。それは元恋人や友人に支えられて28歳にしてやっと、自分は自分自身だと認められたからだ。昭と出会った主人公のように。
父親の手紙「どこにいても、あなたは許されていて、愛されています。私たちからだけではなく。」がどうしたって泣いてしまう。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ばななさんにしてはかなり刺激的な内容もあった。

私も誰かに一緒にいると映画を観ているような感じがするって言われたい。

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2024年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去や停滞と、大いなる運命と変化の渦に巻き込まれるような短編達。
個人的には長年小説の方が描写に感情移入しやすいので好みだけれど、より短編の方が詩的な印象。
最後の川の話が一番好きだった。
明日目が覚めたら新しい日が来るといいなと願って。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説、あとがきにもあった通り本作は『癒し』をテーマに描いた6遍となっている。
居心地の良さというのは人それぞれの価値観に依存するもので、本作は登場人物のもつ得体の知れない不安や恐怖心の様なもので対比させることで彼らの求める癒しについて結論づけていったのだと思う。
そういう意味では全体的に重く、ドロドロとした内容が続いている。
好みは別れるんじゃないかと思う。

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2023年03月24日

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