あらすじ
とかげは眠る前、鼻づらを私の胸に強く押し付ける癖がある。デリバリーのピザが好きで、人と話すのは苦手だ。三年の交際期間を経て私がプロポーズしたある夜、とかげは言った。「実は、私子供のころ目が見えなかったことがあるの」。そして明かされる、家族を襲った惨劇と呪いーー。それぞれに傷を抱え、宿命的にひかれあった二人が見つけたのは、今は微かだけれど確かな希望。表題作「とかげ」始め、とまどいながら生きる人たちを優しく励ましてくれる6編の短編小説集。
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Posted by ブクログ
久しぶりのばななさんの小説。【とかげ】を読んで、そうだそうだ、ばななさん節ってこんなのだったと思い出しながら物語に引き込まれ、圧倒されてしまった。書き残しておきたい表現がたくさんあり、その日の夜に再読。恋が芽生えた時のたとえ、恋をした時のどうしようもならなさ、その人の中の中にまで染み入ったものを書かれている。どうやったらこんな表現に行き着くんだという文章で溢れていた。最後の、死ぬって何だろうについての考え、生きてさえいればがスッと染み入る。名作です。
Posted by ブクログ
まだ途中。
でも感想が書きたくなったので書こうかな
私は宗教2世だ。「血と水」を読んだ瞬間に心臓がどくどくとした。そんな話だと思ってなかったので唐突に現れて胸の中に手を突っ込まれたきぶんだ。
何かのきっかけで読みたいリストに入れていただけで見つけて手に取って、読み進めていると、前に付き合ってた人のことを思い出し、あーーこの本読んで欲しいな〜と思っていた矢先。
私は28歳になる歳で宗教から離れたく東京に出てきた。離れて6年、やっと、大好きな両親と大嫌いな宗教を共存して認める気持ちになれたのだ。それは元恋人や友人に支えられて28歳にしてやっと、自分は自分自身だと認められたからだ。昭と出会った主人公のように。
父親の手紙「どこにいても、あなたは許されていて、愛されています。私たちからだけではなく。」がどうしたって泣いてしまう。