あらすじ
さびれた商店街にオープンしたランジェリーショップ。乳がんの手術後、東京から故郷に戻ってきたオーナーのかなえと、そこに出入りする人々の人生模様。繊細で美しい下着が、行き詰まった人間関係をやさしくほどいていく。解説・瀧井朝世。
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Posted by ブクログ
タイトルがなんだか甘い優しい物語を予想させるけれど
近藤史恵さんの小説だもの、そうはいかない。
胸の奥が痛くなるような現実を抱えながら
自分では気がつかない闇に蝕まれていたりもしながらも
いつもと違う、美しい下着で気持ちが癒され
一歩、前に進むことで、思ってもいない前が開ける
つらい現実も、明るい未来も、ドンとこいな気分になれる
すてきな小説でした
Posted by ブクログ
「きれいな下着を身に付ける…それは
あなたがあなたを大事に扱ってあげている…」
なんか良いなぁ~わかる、すんごいわかる
異性に媚びるとか性的なことではなく
誰のためでもなく、自分のために選ぶ下着
これ、結構大事だよな~
ただ買うのではなくて、自分のために「選んで」買う
高い安いではなく、自分を考え思って選んでいるか
たまーにでも、そういうことは大事
微妙な差なんだけれど…
下降気味なときに
時折でもそれが出来てたか出来ないかで
凹みに実は大きな差が出る気がする
重いものから楽しいもの
ホントに多彩に書く人
そして心理的にジワジワ来る人
まぁ、だからたまに気持ち的に読むのが
辛いときもあるけれど(^_^;)
でもやはり好きな作家さんだ