あらすじ
これほどの快楽は、きっとどこか真っ暗な場所に通じている──。成功した仕事、洒落た生活、美しい妻と魅力的な愛人。全ては玩具にすぎなかった。安逸な日々を謳歌していた雅人が出会った少女のような女。いちずに自分を求めてくる彼女の、秘密の過去を知った時、雅人はすでに底知れぬ恋に陥っていた。禁断の関係ゆえに深まる性愛を究極まで描き切った、瑞々しくも濃密な恋愛小説。
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Posted by ブクログ
いわゆる不倫?小説?性愛小説?
……ていうのはどうして最後にきれいに崩壊して、終わり、なんだろう。。。
と最後半、鬱々としながら読んでいたけれど、うちひしがれた最後にまた、更に危ない橋を渡っていく雅人にしょうがないなぁーという気持ちが(笑)
どんなにぴったりで、満たされて、終わることなどないと思った相手でも、その時、が来てしまえば女にはもう完全に過去の人。
その潔いまでの残酷さにビビった私は、一応女、です。
Posted by ブクログ
装丁がとても綺麗ですよね。
そこにまず惹かれました。
現代版『人間失格』と解説にありましたが……
そうでもないかな??というのが率直な感想です。
魅力的な3人の女性の間をフラフラする成功者の男の物語。
女性陣はとっても魅力的に描かれているのですが
肝心の中心となる主人公の男の魅力がイマイチ伝わらない。
仕事で成功していて、ハンサムで、セックスが上手くて……ってのはわかるんだけど、どうしてここまで女にモテるのか?
単に金と見た目で女をいいようにしてるだけに見えました。個人的な意見ですが……。
千映がいくら運命の女だとか肌の合う相手と言われても
中年になって二十歳以上も年下の女の子と
そういう関係になったら、そりゃあ舞い上がるよなあ
くらいにしか思いませんでした。
恐ろしいくらい肌と肌が合う運命の相手と出会ってしまった、という設定に期待していたのに、中年の男性と、その相手が若い女の子だったから、こういう受け取り方をしてしまったのかもしれない。それは私の感じ方が悪いですね。
しかもまたその千映っていう若い女が、
魅力的というより、ものすごく胡散臭い。
まず父親の話から怪しいし、
幼いころのトラウマで男性恐怖症、みたいなこと言ってるのに
主人公にアタックしまくりじゃねーか。
そのアタックのやり方が完全にプロだし。
これで天然とか言っちゃう?
この女は絶対に何かある!!
悪い父親と実はグルで、偽りの経歴と偽名で
色んな会社を回ってはそこの社長をたぶらかして
脅して金を奪って生活してるんじゃないか、とか
色々考えていたんですが、最初の胡散臭い設定は
本当だったのかな?この終わり方だと。
なーんだ。ガッカリ。
千映の秘密ってなんだろうってずっと思ってたのに。
結局それかい。胡散臭い話は本当やったんかい。
うーん、そうかあ。そうなのか。
千映は本当に純粋でウブな処女だったのかしら?
ウブさを出したいがためのああいうキャラクターだったのかな?
高級料理店に行ったら「こんなのはじめて」
高級ホテルに行っても「こんなのはじめて」
いいセックスをしても「こんなのはじめて」
「こんなのはじめて」
を連発する女ほど、なんか信用ならない感じがしますけどねえ。フーン。
本当にこれは男性の理想がすべて詰まっている物語なのではないでしょうか。
奥さんは美人で理解ある賢い妻。夜の営みもちゃんとある。主人公との間に子供はなし。
4年の付き合いになる愛人も美人で、セクシーボディで
男をメロメロにする色気があって、エッチにも
積極的で奥さんにも理解あって本当に申し分のないできた愛人ですよ。
なんせ周りにいる男たちみんなが彼女の裸を妄想するくらいですからね。
この愛人がすっっっごくムカついた!!!
「私は奥さんとうまくいっているアナタが好きなの。
だから奥さんを大事にしてあげてね。もちろん、私のことも可愛がってくれなくちゃだめよ。ウフ」
みたいなことをぬかしやがるトンデモ女。
こういうこと言うやつ、だーいっっっ嫌い!!!
男にとって理解ある素晴らしい愛人ってこんななのか。ケッ。
不倫を美談にするなっつーーーーの!!!
愛人っていう立場がそんなにエラいのかよ。
奥さんを傷つけることしているくせに
その奥さんを幸せにしてあげてってどのツラ下げて言ってんだアホ。
なんでお前が妻よりも上の立場にいるんだっつーの。
「奥さんと上手くいってるアナタが好き」??はあ???
こんな事言う奴よりは
「奥さんと今すぐ別れて!それで私と結婚して!!」
って怒ってわめき散らす女の方が、まだわかりやすいし可愛げがある。
こういう「私理解あるのよ、その辺の低レベルの女共とは違うのよ」的なセリフを吐く女本当に嫌いです。胸糞悪い。
奥さんは奥さんで、自分も浮気してたというオチ。
とくに激しい言い争いなどもなく、離婚で終わり。
別れ話のシーンとくに見どころなし。
終始冷静で良い女で良い妻で居続けた奥さんでした。
そんな奥さんが怒りに髪を振り乱すシーンとかあれば良かったのに。
乱れてたのはセックスの時だけでした。
セクシー愛人が去っていくシーンも
ありきたりというかなんというか、静かな修羅場という感じ。
面白くもなんともない。
女性が髪振り乱して怒るより、冷静に冷めた声で
責められた方が男性は怖いのかな?
最後は3人の女性すべてが主人公のもとから去って行って
しまうのですが、かろうじて仕事は失わなかった模様。
主人公の友人の男は、同じように浮気して
妻も愛人も仕事も失ったのに、主人公には仕事が残った。
その友人の男の方をメインにしたほうが面白かったんじゃないかと思ってしまいました。
3人の女性の間で浮かれまくる主人公の話を
延々読まされて、さあこれはどうやって主人公が
地獄に堕ちてくれるのかと期待していただけに
ちょっとこの終わり方では、納得できません。
終わり方もさらに主人公が残念な感じ。
主人公のアホさが顕著に出たラストシーンでした。
これを男の愚かさとか、可愛さとか言えるほどの
余裕はまだ私にはなかったです。
千映の最後もあれでよかったのかな?
子供授かっていなくなっちゃうなんて。
主人公に迷惑かけたくないから、って
このストーリーはどんだけ主人公の男に都合よく出来てるんですかッ!!
でも、責められるよりいなくなられたほうが
精神的に辛いのかな?
そういう意味では、主人公はどん底に堕ちたといえるのでしょうか。
わかりやすい修羅場ってもう古いのかなあ。
3人の女性が一堂に集まり大ピンチ!!
パニックに陥る主人公、みたいな図を期待していたんですが。
圧倒的に主人公に都合の良いシーンが多く、
最後の下り坂はアッサリしすぎていると思う。
もっとドロドロしてほしかった。
主人公もそれなりに悩んでたんだろうけど
3人の女性に迫られて悩めるんなら大したもんでしょうよ。
そんな贅沢、悩みのうちには入らない。入れされません!
なんだかよくわからないレビューになってしまいましたが
なんだかんだ楽しんで読んだので★4つ
この小説はほとんど情事のシーンで成り立っているといっても過言ではない。
究極の性愛を描き切った、とありますが
ちょっとそれは言い過ぎかなと思いました。
セックスのシーンをひたすら書いたから究極の性愛、
愛だの恋だのについてひたすら語ったから究極の純愛、
そういう決まり文句の作品が多すぎる。
この世の中にはどんだけ究極の愛が溢れているのか。
滅多にないから究極なんじゃないのか。
当事者たちにとっては究極ってこと?
そういうことならまあ部外者に口出しする権利はないです。
Posted by ブクログ
妻と不倫相手との間を行き来しているビジネス成功者の男性が、運命の女性と出会ってしまい凋落していく話。一人称視点でセックスへの礼賛や敬意のような価値観をベースに話が進んで行ったけれど、最終盤に語り手はセックスについてのそれ、書き手は女性に対してのそれを見ていたことが分かる。石田衣良さんの根本ってそこなのかと思う。
面白かったけど普通に大セックス話だから知人に勧められるかといったらまた別の話。
Posted by ブクログ
主人公、、、最後は妻、愛人2人の全員から去られた直後なのにまだ懲りずに新たな女の人にいってこの話が終わった・・・(笑)
頼むから少しの期間だけでも反省して(;´Д`)ノ(笑)
でも人間ってそういうものなのかなあ、、、。
考え方の癖も本気で変わりたいと思えなければ変わらないだろうし、難しいところですね。
Posted by ブクログ
文章は石田衣良さんぽいけど、ほぼ官能小説。
40代で社長のイケイケなおっさんが、奥さんや二人の愛人とやりまくる。
そのうち全部ばれて、ぐちゃぐちゃになって…。
少し同情しました。
Posted by ブクログ
石田衣良さんの作品は好きなものが多いですがこれは、うーん…他の方も書かれてますがほぼ官能小説です。主人公がただの女好きな金持ち中年男って感じで全然魅力的に感じなかったし、女の、既婚者の私からしてみると嫌悪感すら覚えました。
官能小説っぽいのものが読みたい方にはいいかと。