【感想・ネタバレ】鼻下長紳士回顧録 上巻のレビュー

あらすじ

20世紀初頭、フランス・パリ。
売春宿で働くコレットは、訪れる“変態”的な欲望を抱えた紳士たちを相手に、出口の見えない生活を送っていた。
彼女の唯一の幸せは、どうしようもなく惹かれてしまうヒモ男、レオンとの逢瀬の時間。
…たとえ、彼がコレット以外の女のもとへ通っているとしても――…。

「変態とは、目を閉じて花びんの形を両手で確かめるように、自分の欲望の輪郭をなぞり、その正確な形をつきとめた人達のことである……」
絢爛なる花の都の夜に息づく、安野モヨコの描く“変態”たちとは一体――?

8年ぶりの、安野モヨコ新作ストーリー!
「さくらん」「バッファロー5人娘」につづく、力強く生きる“娼婦たち”の物語。電子版では、雑誌収録時のカラーをすべて収録!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

女性の美しさ。男の溢れ出す欲望。
名言出まくりの全身ビリビリ漫画。

舞台は20世紀初頭のパリ。

変態達が集う娼館
"メゾン・クローズ「夜の卵」"

「変態とは」
目を閉じて
花瓶の形を両手で確かめるように
自分の欲望の輪郭をなぞり
その正確な形をつきとめた人達のことで、、
(1巻 CHAPTER1)

ページをめくるたびに吹き荒れる名言の数々。
そして、、 安野モヨコ先生のステキな絵に
引き込まれていきます。

「本当の変態とは
名付けることのできない
欲望を抱えた人間のことを言うんだ」と、、

あっぱれです。
ここまでいくとカッコ良さすら感じられる。

そこに終わりは無い、、
欲望の為の物語は完結しないのだと、、

何が現実で。
何が妄想なのかは誰にも分からない。

「この世の大抵のことはそういうプレイだって思えばしのげる」

主人公のこの一言にしびれた。惚れた。

あらためて、安野モヨコ先生の凄さを実感。

1
2022年02月05日

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