あらすじ
ペンションを経営する森川は、海岸で倒れていた美青年を助ける。才谷と名乗る彼は、「前世の記憶」を見せることができるのだという。彼の訪れをきっかけにするように、ペンションには心に悲しみを抱えた人々が集まってくる。彼らの前世の記憶と現世での縁が絡み合って起こる、息をつかせぬスリリングな展開は、やがて、やさしい癒しと明日への希望につながってゆく。静かな再生の物語。
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Posted by ブクログ
前世が見えると呟く悠人.それを確信するために動き始める悠人.何とも奇怪な描写から始まる本だが、この非現実的事象を真面目にとらえてストーリーを展開させる著者の力量は素晴らしいと感じた.キーになるのは森川誠一郎と彼の経営する白壁のペンションだ.悠人が三浦千里を朧げながら知覚することでストーリーが展開する.有田浩介、汐見純也の登場.ペンションに現れる才谷梅太郎が関係者を引き付けるように行動し、前世へ辿り着くの道筋が実現する.この著者の癖かもしれないが、エピソードが小間切れに出現することが多く、繋ぎ合わせて理解していくのが大変だったが、反対にそれがこのストーリーの良さでもあると感じた.有田の転身が少し暗い感じの物語を明るく締め括っているのが良かった.
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前世に繋がる人を探している青年。記憶を元にあるペンションに引き寄せられる人々。どんな人生でも過去は切り離せないが、今を生きる為に過去と対峙し必死に生きているのだ。最終頁、青年の正体に驚く!!
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神永さんの作品は読みやすくて好き。
まだ、それほど読んでないけど(汗
今回は「前世」に関するお話し・・・。
海辺でペンションを経営する森川は、海岸で倒れていた青年を助ける。意識を取り戻した青年は才谷と名乗り、「前世の記憶を見せる」能力を持っていると言い出す。
最初は信じようとしなかった森川だったが、才谷の存在に吸い寄せられるように、前世で繋がりがあると思える人間たちが次々とペンションに集まってくる。
やがて。バラバラだった点が、一つの線となり......。
想像していた内容とは違っていたけど、面白かった。
前世からのしがらみ、因縁なの記憶なのか、先祖からのDNAに刻まれた記憶なのか、わからないけど、なんとなくそういうのもあるのかもしれないと思うことがある。
現実に「前世の記憶を見せられたら」・・・どうなのかなぁ?
ポジティブに考えられる人と、ネガティブに考える人がいるんだろうな。
目に見えるものだけが全てではないって思うので、これはこれで面白い。
続編、読みたいな。。。
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前世から記憶・・・この手のストーリーは好き。記憶が紐解かれるにつれ、才谷梅太郎ってもしかしてあの人?という感のよさもありつつ、現代と前世の織り成しかたが抜群で最後まで引き込まれました。
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前世の記憶を見る‥‥有るとも無いとも言えない前世、その記憶?人が人に生まれ変わるとは限らないと思うのだけれど。強烈な縁で結ばれた人達は、それに近い存在として人に生まれ変わるのだろうか?
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スラスラと読みやすかった
前世と現世の話
自分の前世は?と占いや妄想で考えたことはある
前世で繋がりがあった人はまた出逢うと思うと
知りたいけど怖いな
前世がこうだから現世でこうなのかと
ピースがはまっていく感覚が新しい
才谷さんが…
心霊探偵とこの本しかまだ読んだことはないが
目に見えないものが好きな作者だという印象
他も読んでみたい
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心霊探偵八雲シリーズが好きだったので読んでみました。
読みやすく、最後にはちゃんと話しを回収してて、望んだ通り終わって良かったって感じです。
最後の才谷が気になりますがねw
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前世の記憶を持つ人がいる、現代が舞台のミステリー。場面転換と登場人物が多く、さらに過去の話まで加わってくるので、なかなか人物を覚えきれず、そればかりに気をとられていた。過去の誰が現代の誰なのかが肝の話のはずなのだが、そんな具合なのであまり楽しめなかった。もう少し記憶力が良い人なら楽しめるのかも。
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神永さんのは八雲、山猫、コンダクターを読みましたが、それらとはまた違ったお話。相変わらず分厚いのにサクサク読めてしまえるのが好きです。序章でおやっと思ったのが額を一文字にの部分。まあこの時代にはよくあること(?)かなと思ってそこまで気にせずにいたら、最後にやっぱりそうだったのかってなってちょっとした快感でした笑え、じゃあもう1人一緒にいた人って...と想像も膨らむ。どうして前世が見えるとかは謎のままでした。
Posted by ブクログ
時代を超えて前世の記憶を持ち、かつ他の人にもそれぞれの前世を見せることのできる能力。
設定自体は面白いとは思うのだけれど…。
いかにもな人物設定、予想通りの行動、先の見えてしまう展開。
もう少し踏み込んだ展開にできなかったのかと残念な思いがする。
才谷と名乗った時点で誰の記憶を持っている人間なのかわかってしまう点も惜しい。
襲われて絶命する描写と才谷の名前を結び付けない人は少ないだろう。
人物描写も表面的なものが多く全体を通して浅い。
ただ、前世を知ってからの選択場面は面白いと感じた。
前世に縛られる人、前世の悔いを繰り返さないようにと考える人。
そして、未来は自分の手が作っていくのだというメッセージ。
自分の前世が知りたくなるような、知らないほうが幸せなような…不思議な気持ちになった物語だった。
Posted by ブクログ
日本の歴史の一こまを動かしてしまった大事件の新説?!(笑)
その発想は面白かったですが、登場人物に最後まで愛着が湧きませんでした。
(感想なので、すみません;;;)
登場人物が多いわけではないのですが、謎の解明まで色々伏せられてる部分が大きすぎるのかもしれません。
最後のドタバタ感に舞台演劇を見ているような気分でした。
Posted by ブクログ
八雲系の少々現実離れした話とは違って
結構近い感じで、最初は物足りなかったけど、以外と後半グイグイ引き込まれて面白かった
後書きに書かれていた、前世物ではなく、今を生きる人ってのにグッときたね
Posted by ブクログ
ライトノベルのように非常に読みやすい作品でした。展開が気になって読み進めているうちにあっという間に読み終えてしまいました。主人公の探している人が見つからなかったということは、この作品も続くのかなと思いました。
2015.3.5
Posted by ブクログ
前世とか輪廻転生を信じる信じないは別として、登場人物たちのエピソードが、前世の記憶を通じて偶然から必然に変わり交わることで、現世をどう生きるのか?に至るまでが、とても興味深く一気読みしてしまった。もしかして、著者の作品に惹かれるのは、前世で…