あらすじ
朝から妻に小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン。しかし会社の開発事業が頓挫して責任者が左遷され、ところてん式に出世。何が議題かもわからない会議に出席する日々が始まった。そんなある日、見知らぬ老女にパンをもらったことから人生が動き出し……。他、神戸の焼肉、姫路おでんなど食べ物をめぐる、ちょっと不思議な物語三篇。【解説】大森望
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
料理の描写がたくさん出てきて、食欲を刺激してくる。個人的にはこころの帰る場所が1番好きだった。
---------感想---------
まぼろしのパン屋
主人公が財務部在籍なので、通勤や会社の財務状況の話が多め。サラリーマンの方は共感できそう。
設楽昇のキャラは小賢しくて読んでる分には好き。でもリアルでは絶対関わりたくない!
冒頭に出てきた山森さんら、重要人物かと思って読み進めたらそうでもなかった。
社長の地位を捨てるほどのしあわせパン!食べてみたいな小さな幸せでできてるブール〜
ホルモンと薔薇
日常のくだらない会話を覗き見てるみたいで楽しい。こうやっておちゃらけて生きる時間があってもいいなと思った。
こころの帰る場所
このお話笑えて結構好き。行動の過激さと反対に内面の幼さがすごい好きだな〜面白い。
荒井自身は真面目に仕事することに対して葛藤しているんだろうけど、私も荒井みたいな蛮勇で行動する時があってもいいかもしれない。なんか元気が出るお話だった。
Posted by ブクログ
まぼろしのパン屋→おばあさんの描写が素朴で私はかなり好きな作風の話だった。パンにまつわる人情ものは大好きな「つるばら村のパン屋さん」を想起させて楽しかったし、会社員の妙にリアリティのある設定と絶対に現実にはない出来事の対比が良かったと思う。パンとワインの表現が美味しそうで良かった。
ホルモンと薔薇→個人的にちょっとないなって思った。そもそも話の脈絡があっちこっちに行ってる気がする。最後結局「何?」って感じだったし、何を主軸にしたいかもいまいちわからんかった。まぼろしのパン屋が良かっただけに残念感がある。
こころの帰る場所→基本的にヤンキーの思想には何一つ同意できないので完全に第三者視点で読んでた。「龍野の醤油屋」の息子が悪い視点で書かれてたのがちょっとだけショック(地元なので)。でも最終的に全員あったかい感じになってまとまってたと思う。姫路とか神戸とか地名がちゃんとでてきて、ゆかたまつりとかすごい分かりやすかった(行ったことある身としては)。フィクションとリアルを混ぜるのが上手いと思う。
結果、2番目の話だけがあんまり理解が及ばなかったなと思ってしまった。主人公も誰かわかりづらいんじゃないかな...
Posted by ブクログ
感動話3連発という感じで、そのはなしひとつひとつに食べ物が出演していました。パン、ホルモン、おでんです。全て、そのお話にでている人たちを幸せへと導いているようでした。私が特に気に入ったのは「ホルモンと薔薇」です。一見不思議な組み合わせですし、頭にクエスチョンマークが浮かび上がりますが、作中ではどちらも人を幸せにしていました。身近なもので人が幸せになったり、日常の中での幸せや感動を教えてくれました。