あらすじ
平安時代を代表する女流歌人・和泉式部。情熱的な恋の歌で知られる彼女は、夫がある身ながら、ふたりの皇子と身分違いの恋に落ち、平安時代最大のスキャンダルを巻き起こした。時の権力者・藤原道長から「浮かれ女(め)」と称され、恋多き女として生きた彼女の真実の姿とは!? 平安女性の生き様を艶やかに綴る王朝ロマン、第1巻! ネオ・ファンタジー『ちぃちゃんとおばけ図書館』の江平洋巳が新たなジャンルに挑む、渾身の最高傑作!!
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好きな時代背景。平安時代って、平和だったのか、めっちゃ恋愛がお盛ん。自分の心に正直な女性の生き方で、同性から嫌われてるのは、憧れや羨ましさの裏返しなのかも。和泉式部の初恋にキュンっとする。内親王も光の君みたいに妖しくセクシー。
Posted by ブクログ
恋人だったふたりの宮を喪くし悲しみの癒されない和泉式部。藤原道長の娘彰子が皇子を生み、その祝いの歌合に招かれるところから話は始まる。
時の権力者にとっては和泉の恋と宮の死も宴のスパイスに過ぎない。
それを見てとりながら歌を詠む和泉。挑発的ともみえる情熱的な恋の歌に場は騒然となるが、それは彼女の真情をうたっただけなのである。
のちに彰子サロンに出仕することになる和泉は彼女に請われて昔語りをはじめる―
本編(全3巻)では「和泉式部日記」より時代を遡る、和泉と弾正宮為尊親王との恋の顛末が描かれていきます。
江平さんなので(?)当時のキャリアウーマン・女房たちの舞台裏や、
和泉×紫式部??の「なぜそんなに親切にしてくださるの?」などのシーン、
ちょっとどきっとしますよ♪ 清少納言とのエピソードもあるのですが、
胸をはって生きてるナゴンは恰好よかった。
物語のキーパーソンとなる青年僧・春覚の造形や、
和泉がのちのちまで未練を残していたという前夫・道貞などサイドの人物も印象を残しています。反面、道長はちょっとステレオタイプかも。
帥宮敦道親王との続編も雑誌には掲載されていたので
コミックスでも読めるようになると嬉しいです。
Posted by ブクログ
カラーはちょっと・・・な感じで少し損をしている感じです。
面白いのに勿体無い。
『和泉式部日記』を題材にしていますが、
古典で語られる本編より以前のお話になっています。
こまかな描写がうつくしいです。
Posted by ブクログ
同じ顔なのに1巻のあどけない表情が、2巻ではしっかり大人の顔になっている・・・
透明感のある江平さんの画風がたまらなく好き。
傷ついても真実を見たいという純な気持ちがそのまま、苦しんでも愛を見据えたいという気持ちに通じるんだろうなぁ。
がんばれ許子!