あらすじ
さらわれた皇女の平安恋絵巻、完結編!
男女の双子の皇女として生まれた純子(いとこ)は、三歳のとき何者かにさらわれ宇治川に小舟で独り流されたものの、川辺を通りかかった老夫婦に保護され育てられた。
十二年後、素性が判明して都に戻されたが、すっかり庶民の娘に育っていることに周囲は失望する。
そんなとき、教育係としてやってきた兵部卿宮の理登(あやなり)に純子は次第に心ひかれ、理登もまた純子を愛するようになった。
お互いの気持ちを確かめ合った二人だが、純子の生母である弘徽殿の女御は、密かに他家への縁談を画策し、意のままにならない純子を監禁する。 なんとしても理登の元へ…! 覚悟を決めた純子は、己の力で抜け出そうとするが・・・。
二人の恋の行方は? そしてついに明らかになる十二年前の事件の真相とは!?
さらわれた皇女と謎多き皇子の、平安恋絵巻完結編!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
収まるところに
ホッとする完結巻でした。純子がいい子で。そんな風に育てあげた、じじさまばばさまの愛情深さを感じます。それぞれにとっての天命とは何なのかも考えます。実の母親の愛情には恵まれなかったものの、しっかりと周りの人に愛されて大きくなり、自分で望んで大事な人と結ばれた純子は、これからはさらに幸せに元気よくありのままに生きていくのだろうなと思われる最後でした。しみじみ。
可愛らしい小姫や祖父母とのやりとりも見たいなぁと望んでしまいます。
Posted by ブクログ
姫宮も宮様も実に素直な行動派ですよね…宮様最初の慎重さなんだったのというくらい積極的で素敵です。
裏では陰謀渦巻いてるけど二人が前向きに素直でラブラブだから読んでて気持ちいい。キャラが好きなのでもっと読みたかったなー。
Posted by ブクログ
深山さんの平安物好きとして読んでおかねば!ということで手に取りました。
表紙からしてこの2人くっつくんだろな〜なんか山あってLOVEでめでたしなんだろな〜という期待を裏切らない良質な話でした。
それでもやっぱりレーベルのせいか最近の深山さんの平安物(〜草子シリーズ)を好むものとしては話の山も谷もLOVEも軽めなので物足りない感もあります。
Posted by ブクログ
自分をさらったのは一体誰で、何の目的だったのか。
その謎も解けないうちに、見知らぬ相手に効果に?
ものすごい母親の決断力…といえばいいのか。
貴族ですから、こういう展開はありでしょうが
言われた主人公は驚き以外何もないです。
行動力があってよかった、というべきか…。
しかし無駄に行動力があって墓穴を掘るヒロインと違って
どうにか収拾に向けてまっしぐら。
ものすごく動かなさそうな男でしたが
がっちり動いているのでギャップあり、です。
それほど大事?w とか、にやにやしてしまいますが。
事件もきっちり解決して、降嫁も解決。
ただ、さくさく走った感があります。
あんまり引き延ばすと、それはそれで
ごちゃになりそうでしたが。