あらすじ
山の主の人身御供にされたソラは、巨大な白虎と黒豹に組み伏せられ、凌辱されてしまう。白虎の珀焔(ハクエン)、黒豹の黛嵐(タイラン)はソラの精を得て人型になるため、交替で彼らに抱かれることに。神獣達から求められ、次第に変化していくソラの身体。だが心は何故か、優しい黛嵐ではなく、自分に冷たい珀焔に傾いていた。ある日、敵対する胡狼(ジャッカル)と戦い傷ついた珀焔を治療するため、二人は宝剣に戻ってしまう。その留守を守っていたソラは胡狼達に捕らわれて――。
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Posted by ブクログ
神来山の神獣である白虎の珀焔と黒豹の黛嵐、そして贄となる天涯孤独の15歳の少年ソラによるケモ耳ファンタジーです。
エロシーンがとても濃厚なのは初出が同人誌で、あとがきにもあるようにいつもは商業的リミッターで抑制されているセンセの萌えが今回遺憾なく発揮されているからなんですよね。
その分緻密な世界観、というよりはありがちなファンタジーの設定だった気がします。ベタな話の分構えることなくすんなり入り込めて、エロを堪能しやすくなってはいます。
また、稲荷屋センセの神獣がどストライク。繊細で美麗です。胡狼はコワすぎた!
すばらしく萌えツボつかれまくりなエロの数々に、めくるめくときめきを覚えました。もちろん、いつもながらの痛いシーンも標準装備なので注意が必要です。つまり、獣○輪○そして3pなどなど。
でも、エロに力が入ってる分、ソラの悲惨な部分がそれほど比重を占めていないので、他の作品ほど酷い目にはあってなかったような…あくまでもセンセの作品比ですが。
それに、黛嵐の存在が読む方にとっては安心材料でした。逆に黛嵐がかわいそうだったりしました…カッコよかったし。
かわいそうな境遇のソラは、神来山の神への生贄となり珀焔と黛嵐という2人の神獣に陵辱されてしまいます。BL的にソラの精が神獣の霊力となる設定。なので交わる交わる。獣型でも人型でも3pありでもいろいろ、延々とという具合。
最初は嫌がっていたソラですが、だんだん優しい黛嵐に心惹かれていきます。一方、ソラはイジワルで冷たい珀焔のことが苦手なのです。それでも、神獣たちの敵である胡狼と戦い傷ついた珀焔の姿に衝撃を受け必死で看病するうちに、ソラは自分の本当の気持ちに気がついていくのです。
3pはあっても、恋心が芽生えるとそれは三角関係へと変化してしまうんですよね。どっちも同じくらい好きというわけには、さすがにいかないところが切ない。
胡狼たちに捕らわれて輪○されるシーンは相変わらずの痛さですが、それが珀焔が気持ちを顕わにするきっかけになるので避けられないところですね。むしろ、黛嵐と争うようになるより後味がいいのは間違いないので。
珀焔は無口で何考えてるか分かりづらいキャラなのですが、たまに口を開くと毒吐きまくりな猛烈なツンデレ。「神を抱く腕」で、黛嵐が自分だけの贄として連れて来たカイナを「しなびた胡瓜」と言ったのには、呆れるのを通り越して笑っちゃいました。もっと他の表現はできなかった??ソラにも酷いこと言ってたりするので、彼の中では誹謗中傷の意識が薄く、悪気はないのが段々分かってきます。
黛嵐がカイナを得て幸せになったのが安堵するところなんですが、カイナは人型より獣型の黛嵐とHする方が良いらしいのが今後の問題点。そのおかげで獣×少年という設定の嫌悪感が減少してるのがすごいです。
ソラが悲惨な目にあっても誰も恨まず卑屈にならず、神獣たちに健気に尽くす姿が神獣たちより気高く見えたりしました。とても心根が優しく、強さも持っている少年です。
付録のペーパー、番外編小冊子では彼らのその後の様子やイチャコラぶりを知ることができて満足でした。珀焔は相当ソラにメロメロなのがわかって、ソラのためにらしくないほど頑張っていて、微笑ましいです。
同人誌発の作品
先生も後書きで自分の性癖を盛り込んだ作品なのでなにも考えずに読んでください、とのことでしたが、ほんとその通り!笑
いつもは辻褄がどうとか、そんなことを考えていますが、同人誌らしいエロさと先生お得意の不憫受けにひたすら楽しく読ませていただきました!
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんでした。
表紙の神々しく美しさに引かれましたら絵は稲荷家さんだったのですね。
過酷な環境で唯一信頼していた村長の息子タケルにも結局は捨てられたソラ。
贄として村を救うべく入った神来山に来て二日目に食料が尽き、五日目に漸く辿り着いた神殿の様な場所で見つけた剣に一生懸命願ったソラの目の前に現れた者は。。。
雪の様に白い体毛に黒い縞模様が入った虎、珀焔と漆黒の豹黛嵐。
威風堂々とした神獣達の美しさは言葉になりません。
獣の姿の二人がソラの為に果物を口に咥えて持ってくるのです♡
贄として送られたソラは二人と交互に身体を結ばなくてはなりませんでした。
初めからキツイ物言いの珀焔を嫌い、何処までも優しい黛嵐に想いを寄せていたソラですが、ある日胡狼との戦いで深追いをして重傷を負った珀焔を見たソラは自分の本心に気付きます。
傷の癒えない珀焔を助ける為に二人が神界へ戻った数日後胡狼達が結界を破って侵入してきますが、託された剣を守る為捕まってしまったソラ。
助け出されるまでは可哀想でなりませんでしたが、二人に大切に愛されてやがてソラも自分の本心に気が付きます。
獣の姿でも人型でも麗しい神獣達でした♡
もう一つのお話は黛嵐が見つけた贄のおはなし。
佳き。
不憫受けが過ぎる作品が苦手なので、作者様の作品を躊躇いつつ気になっていました。
今作はそうでもないようなレビューを拝見し購読しました。
という思いがあったくせに、凌辱後の受け様が葛藤するお話を期待していた自分に気づき、さらにあっさり流されていたことに不満を抱いていました。凌辱シーンを半分にして、葛藤する受け様と自責感情に塗れた攻め様の交流が読みたかったかもしれません。
でも、作者様の素晴らしさを堪能致しました。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
身寄りのないソラは、唯一優しくしてくれるタケルのためになるのならば、と山の主の贄となることを選ぶ。
目の前に現れた黒豹と白虎に組み伏せられ、凌辱されてしまう。
絶望するソラだったが、それが山の主・神獣であったとしり、徐々に親切にされるうちに心をひらくようになる。
ケモノ系で神話(ちょっと違うか)系です。
初出が同人誌ということで、かなりエロ満載ですし、獣でも人でもしかも3人でなんてテンコモリな内容なので好きな人と受け付けない人にぱっくり評価がわかれるかと思います。
…個人的にはううう、大好きー!ですが。
ただまあ、巻末に収録されている番外編?で結局もう片方も少年をひろうのですが、状況が似ているのでちょっともにょーっとしました。
ちょっとだけ、ケモノ系シンデレラBL?とか思ったり。
Posted by ブクログ
うーむ、痛重いお話でした。
表紙綺麗だし、ただの愛され3Pかと思ったら違った。
複数陵辱は厳しいわ〜。しかも結構なページだった。
しかも、最終的には片方選ぶことになるとは。
甘々成分少なめ。
辛めの採点
作者様買いです。
あいかわらずの健気受けが前開で
作者様ならではの痛いシーンも前開でした。
二匹の神獣と1人の贄の恋愛関係、となると
どうしても三角関係となるのですが、
そこに強引にもう1人贄が増える、
という離れ業でそれも解決。
ただ、受けがジャッカルに攫われたことと葛藤するシーンが深く読みたかった分、
そこに三角関係がからんで、残念でした。
☆3.5-4.0というところですが、辛めに3で。
Posted by ブクログ
全体的にHシーンが満載ですので苦手な方にはオススメ出来ません。
そして、ケモミミは好きな私ですが獣○は....萌えれない。凌辱シーンも多いので辛くなります。
もう少し控えめで心情描写に力を入れてあったら、良かったなって思います。初出が同人だから難しく考えないでと後書きにはありますが。好きになる経緯が浅い気がします。黛嵐のその後のストーリーが私的には良かったです。番い(伴侶)モノは好きなので続編読みたいです。小冊子が凄く良かったので、最終的な印象は変わりました。
後、挿し絵素敵でした世界観がよく表現されてあります!
過剰な期待を抱いていた分マイナスでしたが、ファンタジーケモミミとして充分楽しめました!
濃厚です!
初出が同人誌ということで、作者様の萌えを追及した作品になってます。
なので、獣○やら3Pやら輪○やらが盛り沢山なので、好みが別れるかと思います。