あらすじ
僕たちはもっと自由に生きられる――
著者が16地域を旅し、ローカルでクリエイティブな暮らし・働き方をする人や企業、自治体31にインタビュー!
これから地方で活躍するために必要なスキルとは?
――2014年の内閣府の調査では、20代の約40%が「地方に住みたい」という結果が出ている。日々自然に囲まれ、家族と過ごす時間を大切にし、趣味も存分に楽しむ、時には東京とつながってビジネスを行う。その中で次第に、「仕事と遊びの垣根」が消えていく......。
都会に縛られることなく刺激に満ちたライフスタイルを手にすることは、今や誰にとっても可能なことなのです。
著書累計250万部突破! 「レバレッジシリーズ」をはじめ、『ノマドライフ』『あたらしい働き方』など、最先端の生き方・働き方を発信し続けてきた著者が贈る、"いまこの国で起きているムーブメント"の深層。
【目次】
第1章 あたらしい移住の流れ
第2章 あたらしい移住のメリット
第3章 「脱東京」でライフスタイル・バリューの高い地域に移住した人たち
第4章 「脱東京」に対する企業・行政の取り組み
第5章 あたらしい移住で成功するために必要な22のスキル
【著者メッセージ】
2012年に発売した、ハワイとのデュアルライフをベースに書いた『ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと』に始まり、北欧でのインタビューを基にした『Less is More 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』、シリコンバレー・東京のベンチャーを取材した『あたらしい働き方』に続く、ライフスタイル本の第4弾。今回は東京をはなれ、ローカルでクリエイティブに暮らす人や企業・行政など約30を日本全国旅しながらインタビューし、まとめたこの本。
すでに新しいライフスタイルは始まっている。
この動きに気がつき、少しの勇気をもって行動すれば、ハッピーな未来が待っている。
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Posted by ブクログ
・これまでの移住
一つの仕事、依存、受け身、地域の会社に勤める、東京に疲れた、1箇所に住む、行政サポートを求める、固定、シニア50代以上
・新しい移住
複数の仕事、自立、能動的、東京を含む地域以外の仕事、東京でも活躍、デュアルライフなど移動しながら生活、町おこしに貢献する、移動、自由、若手30代、40代
・移住先を選ぶための18のクライテリア
❶自分のライフスタイルを実現できる
❷物価が安い
❸気候がいい
❹受け入れてくれる土壌がある
❺人がいい
❻アクセスがいい
❼インターネット環境がある
❽自然がある
❾コンパクトシティ
➓歴史が守られている
11文化の魅力
12食がいい
13仕事をおこしやすい
14若者を登用している
15医療面の安心
16教育レベル
17治安がいい
18デザインを大切にしている
・新しい移住のメリット
❶自分のブランドが強くなる
❷可処分所得が増える
❸可処分時間が増える
❹仕事と遊びの垣根がなくなる
❺少ない投資額で、面白いチャレンジができる
❻ストレスの伝染がない
❼ライフスタイル・バリューの高い場所に住める
❽新しい豊かさを得られる
・移住したことで自分にタグが立つ。魅力的な人に出会い、面白い仕事をし、結果的に収入も増える。
・自分が英語をできなくても、英語ができる人に仕事をお願いしている。
・福岡は外部の人を受け入れる土壌がある。
高島市長。税収の伸び率が群を抜いて1位。全員を良くするのではなく全体を良くする。
福岡市。知的創造型産業の集積…アニメ、IT、支店経済からの脱却。
・クリエイティビティとインターネットに自分がしている仕事を掛け合わせると新たなおもしろみが生まれる。
・移住したことで生活がシンプルになり、お金も使わなくてすむし、時間に余裕が生まれる。
・縁を感じる場所に行こう。
・新しい移住に成功するために必要なこと
能力面
❶発信力がある
❷価値の交換ができる
自分自身が提供できる価値を持っていることが大前提
❸クリエイティブセンスがある
❹モバイル・ポータブルな仕事ができる
❺ナイスである
人柄が良い人、素晴らしい人間性を持っている人、コントリビューションの気持ちがある人、誰かの役に立ちたいという気持ちがあること、お金よりも経験を重視できる人。
❻自分で色々なモノや価値を創れる
❼人を巻き込める
魅力的な人であるか。地域を良くしたいなどの思いを持っている人。長期的な視点を持っていること。
❽地域の良さを翻訳・編集できる
❾何足ものわらじを履ける
➓自分で考える
11依存しない
12常に新しいチャレンジができる
13東京や海外での修行経験
思考面
❶ライフスタイルがある
自分の生活を豊かにしてくれるもの
❷自分を持っている
❸常識に縛られない
❹生活水準でなく、生活の質を上げることに興味がある
❺偶然を楽しめる
❻否定から入らない
ないものを見るのではなく、あるものを工夫して活用する。
❼お金よりも経験・体験を重要視する
❽二毛作の発想ができる
❾夫婦ともに自立している
Posted by ブクログ
◾︎要約
東京でバリバリ仕事をしていた人が、地方に移住する例が増えている。背景には、物質主義から精神主義へという価値観の変容や、テクノロジーの進歩、行政の支援、シェアオフィスなどの環境が整ったこと、個人が収益を得られるビジネスの可能性が増えたことなどがある。これらにより、地方で仕事と遊びの垣根をなくしたライフスタイルが可能になった。このような新しい移住のメリットとしては、自分のブランドが強くなること、可処分時間、可処分所得が増えるこ、少ない投資額でチャレンジができること、仕事と遊びの垣根がなくなることなどがある。さらにイノベーション関連の雇用は、その地域に5倍の雇用を生むとも言われ、地域への効果も高い。
◾︎感想
都会での仕事に疲れた人が田舎暮らしを目指すのとはちょっとちがう、東京でキャリアを積んだ人がそのスキルを活かして地域で仕事をつくり、生活も充実させながら暮らすという移住スタイルを提示している。働き方がどんどん多様化するなかで、若者を中心にこうしたキャリアを歩む人は増えていくはず。自治体もそうしたニーズの受け皿となるべくさまざまな制度を整えつつある。