【感想・ネタバレ】伊藤博文邸の怪事件のレビュー

あらすじ

明治17年、伊藤博文邸の新入り書生となった杉山潤之助の手記を、小説家の「私」は偶然手に入れた。そこに書かれていたのは、邸を襲った恐るべき密室殺人事件の顛末だった。奇妙な住人たちに、伊藤公のスキャンダル。不穏な邸の空気に戸惑いつつも、潤之助は相部屋の書生・月輪龍太郎とともに推理を繰り広げる。堂々たる本格ミステリの傑作、シリーズ第1弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん...物語の設定だったり、主人公の潤之助のキャラクターだったりというところは良かったのだが、正直ミステリーとしては弱い。
著者は本格ミステリーを書きたかったようだが、これは本格ミステリーとは呼べないだろう。

密室トリックなんてものはないし、名探偵役と思わせていた月輪が実は偽物、というのも興醒め。
むしろ大河内や岩村たちが警察関係者だった、という事実の方が面白かった。

次作、『黒龍荘の惨劇』は巷の評価通り良作であることを祈る。

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2021年08月31日

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