【感想・ネタバレ】ネバー×エンド×ロール ~巡る未来の記憶~のレビュー

あらすじ

この街は壁に囲まれている。 札幌を襲った天災から十六年、復興という名の再開発事業のせいで、街は高い壁の中にすっぽり収まっていた。 風変わりなその街で育った十五歳の少年・駆は外の世界への憧れを抑えきれずにいた。怖いもの知らずの彼は、街一番の秀才・勇夢と幼なじみの夏月を巻き込み、無謀すぎる脱出作戦を立てるのだが……。 そんな夏の日、放課後の屋上に“過去へ駆ける少女”が落っこちてきて―― !? 悩める彼らの運命が動き始める! 一人の少女が巡る三つの暦。 高い壁に秘められた小さな星のナゾを紐解く、青春ロスタイムストーリー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 3つの時代をそれぞれ異なるヒトの視点で書いた話です。どの時代にも未来から過去へと遡る、こよみという少女が出てきます。
 主人公たちはそれぞれ異なる悩みを持っていて、物語を通して考え方を変えていきます。他の時代でも彼らが出てきたりその影響が出ていたりします。そして、読み進めていくうちに、再開発事業によって札幌の周りに作られていった壁の正体がすこしずつ見えていきます。
 こよみが旅立つシーンは彼女の覚悟にとても感動しました。
 ただ、最後の章は――人によって解釈も変わると思いますが――それまでの物語が機械の中だけで起こった無意味なものに思えてしまい、あんまり好きではないです。

0
2012年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古本屋でタイトル買いしました。
某楽曲とタイトルが似てるなー、と思って。

こういう世界観はとても好みで、一つ目の話は夏の雰囲気が特に漂っててすごい引き込まれました。
ただ、この話が最後まで続くのかと思ったら章ごとに主点と時代が変わって少し残念。

読み終わった後は、このような話特有のしつこい余韻というか、解決しない感がやっぱりありましたね。SF感が生み出された最後の章は私的には蛇足に思いました。確かに最後の設定のおかげでこよみの能力とか行き先ととかが曖昧な理由がカバーできましたけどね。
カノンみたいにこよみがプログラムを凌ぐ存在になったりして、最後に一言言ってくれたらだいぶ印象変わったかも。

詩的な表現とか、文章の書き方は好きだったので☆4。
あと一つは上で言ったように最後でイメージを崩されたからかな。

0
2013年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こよみとは何者なのか?
最初主人公は駆かと思ったら、そういう訳ではなく…。
過去にしか進めない少女「こよみ」と最終章のデータ「こよみ」は同一人物(人物?)なのか?
そもそも次元自体が別のお話なのか?
こよみは最後、誰にあのデータを伝えたのか…。
色んな謎を残したままで終わりましたが「分からなくてイライラする!」って言うような終わり方ではなかったなーと。
色々な謎が残っているからこそ、その後を私たちが考えられたり、もう一度読みたくなるような作品だなと感じました。

0
2012年11月29日

Posted by ブクログ

最初は既存のキャラクターの焼き直しのようで、全く感情移入できなかったけど、進むうちに少しずつ少しずつ面白くなって、とてもすっきりした読後感でした。こよみの強さは分かりづらかったけど、妙に納得できてしまう不思議な力のあるお話。

0
2012年11月07日

Posted by ブクログ

未曾有の大震災からの復興を目指す都市「札幌」で日常を送る主人公が、過去を遡れるという少女と出会うことで物語が動き出す、というお話。 章を追う毎に前章の疑問が晴れていき、序盤は不可解すぎて投げ出したくなるかもしれませんが、ラストではスッキリ&感動を貰える作品です。

0
2012年09月20日

Posted by ブクログ

震災に見舞われて大規模な被害を受けた札幌
復興のための再開発が進められていくなか
いつのまにか町を囲むように建設された巨大な壁

閉塞感に先が見えず、ここから出たいと切望する主人公の目の前に
突然、1人の女の子が降ってきた

白銀の髪に大きなバックパック
そして印象的な青いペンダントを首からさげたその少女は
遠い遠い、
遥かな未来から落ちてきたのだ——




面白かったと思う!
テーマも興味深かったし、章タイトルなんかの付け方も好き。

壁の中と外で対立があって、
というような流れで進むのかと思ったら
物語は全く違った様相を呈していき…

何故、札幌を囲うように壁が建設されているのか?
札幌の外の世界はどうなっているのか?
少女はどうして未来からやってきたのか?

展開が気になるお話でした。

ただ一つだけ


”——、それはなになにだ。”

という表現多用しすぎ笑
例えばこれ
「——確かにとても美しい、それは光景のようだった」(316p)
ことここに関しては文章もおかしいし笑
作者のお気に入りの表現なんだろうなぁというのはわかったけども、
こう頻発されると、イラッときてしまいます。
せっかく綺麗な文章表現とかもあるのに、ちょっと台無し。
これは、よほど印象づけたいシーンで使った方がいいなと
私的には思うので
一作品に使って2回くらいじゃないかなぁー

マイナスでした


あとラストは、辻褄としてはカッチリ合って
なるほどーと思えたけど
なんか悲しいというか虚しいというか。
やるせない。
結局は何もかも、無駄なんだねぇ…

0
2012年07月11日

Posted by ブクログ

『壁に囲まれた街』という舞台に魅力を感じて購入しました。

この作品はその展開方法が特徴的で、ストーリーが「進む」ほどに少女の物語は始まりへと「戻って」いきます。
分かりづらい表現ですが、夢野久作さんの『瓶詰の地獄』を思い浮かべて頂ければ、少しは理解し易いかと思います。(^_^)

0
2012年07月09日

Posted by ブクログ

過去へとタイムスリップできる少女・こよみを軸に、2029年、2053年、そして3367年の札幌で巻き起こる事件が描かれた作品。

物語は上の年代順で進行していくが、過去へと遡るという特性上、少女視点では物語が過去に向かって進行しているという構成が面白い。

物語序盤はあまり好きになれなかったものの、未来の世界で何が起こったか(少女の過去)が明らかになるにつれて、どんどんのめりこんでいきました。

0
2012年12月11日

Posted by ブクログ

タイムトラベルものであり作者のデビュー作。

なぜタイムトラベル出来るのか?を説明すると、今のところその結論が出るよね、という感じがする。結末はあまりすっきりしないが、話の中身は面白い。

0
2022年09月13日

Posted by ブクログ

城壁に囲まれた街に住む幼馴染達。
彼らの前に、突如として女の子が現れたのが
すべての始まりだった。

壁の向こう側はそういう落ちかと想像した通りでした。
そこに至るまでが、ぐるぐるしているだけで。
とはいえ、最後の最後まで読むと
そこに行くのか! という驚きが。
いや、むしろすべてが…という状態に
はぁそうですか、というべきでしょうか?

過去は未来、未来は過去。
しかし彼の中で何が起こって、ああなったのか。
その過程が知りたいような
知ってもしかたないような?

0
2015年07月03日

Posted by ブクログ

時間を遡れる「こよみ」。
収縮する宇宙。
壁に囲われた居住区。
何となく、詰め込みすぎて、感情移入は出来ませんでした。
良く理解出来ない所もあったので、その辺も理解カが足りない事が大きな理由ですが、残念です。

0
2013年08月14日

Posted by ブクログ

「雲の向こう、約束の場所」と何か関係あるのかな?
あまりにも設定(北海道に立つ塔とか3人の幼なじみとか飛行機作るとか)が酷似してるけど…

タイムスリップとか宇宙なくなるとか非現実的過ぎてあんまり感情移入できなかったなー。
キャラもそこまで魅力的ではなかったかも。

0
2013年05月29日

Posted by ブクログ

いろいろと「ん?」となるところがありましたが、
こういうのもいいなと思いました。

こよみが口にする言葉が好きです。

0
2012年10月27日

Posted by ブクログ

タイムトラベル物ではありますが、そのトラベルの行き着く先とかお話ではないのでSFをもりもり読む人にはお勧めできません・・十八番のオチですしね(しかも好き嫌い激しい

正直あまり登場人物のバックグラウンドが描かれないので重みがない、バックグラウンド描かれてる人は伏線投げっぱなしジャーマンで冷める。

0
2012年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SFとも言えるし、タイムトラベルものとも言えるし、終末ものとも言える。パターンとしては割と好き。
全体としてのループ感を重視しすぎなのか、お話のメインであるこよみの印象が少し薄いのが残念。最後の章は少し蛇足に感じました。あれよりかは、こよみが最後にたどり着くところが見たかった気がします。

0
2012年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイムトラベルものかと思ったら、仮想世界の話だなんて・・・
まぁ、そうすりゃ何でもOKになっちゃうけど
もう少し、複線の回収してほしかったな

あの腕はなんだったのか?
こよみの大事な人とは?
先に過去にいったひととは?
過去にさかのぼったこよみは、探し人にであえたのか?

どうも、疑問ばかり残る感じです。

「リング」・「らせん」のネタばらし系ですね

0
2012年07月11日

「小説」ランキング