【感想・ネタバレ】心の鏡のレビュー

あらすじ

人間への愛と心の不思議さをあたたかな筆致で描きつづけ、世界中の人々を魅了する作家、ダニエル・キイス。代表的な長篇『アルジャーノンに花束を』の原型である中篇版のほか、奇妙な能力をもつ少年マロと弁護士デニスの運命の出会いを描く表題作「心の鏡」、万能コンピュータがひきおこす騒動をユーモラスに描いた「エルモにおまかせ」など、七篇を収録。キイスの魅力をあますところなく伝える、日本版オリジナル作品集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中学生のときに読んだ本。
表題作、『心の鏡』は
今まで読んだ中で最も
自分にとって大切な小説だと
認識している。

Crazy Maroになりたいんだろうな。

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2010年01月31日

Posted by ブクログ

ビリーミリガンとかアルジャーノンとか読んだ時は、精神医学系の作家だと思ってました。
が、SFですね、アルジャーノンも。
ダニエルキイス全部読もう。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

⚫︎感想
どれも、人間のある感覚や能力が研ぎ澄まされたとき、本人は、周囲の人々はどうなるか?という物語たちを通して、人の心理描いている。
表題の「心の鏡」は、相手の先入観通りに振る舞える能力を持つ少年との対峙によって、自分自身を曝け出し、自分自身をみつめ、相手を信じ、直視できるのか?という問いが物語として描かれている。多かれ少なかれ、きっと人間は誰しも、そういった先入観で他人を判断して、そういった自分に気づき、気づかないふりしたり、否定したり、といった視点で周りの人間を見ているのだ、ということを伝えたかったのだと思う。
長編「アルジャーノンに花束を」の原型、短編の「アルジャーノンに花束を」は、シンプルで、この物語の重要な部分のみが日記形式で主人公の頭脳の変遷、悲しみが書かれており、わたしは長編よりこちらの方が重すぎず好ましく思った。

⚫︎本概要より転載
恐るべき能力をひめた少年マロと弁護士デニスの運命の出会いを描く表題作「心の鏡」、ヒューゴー賞受賞作「アルジャーノンに花束を」、初期のユーモアSF「エルモにおまかせ」など、傑作短篇7篇を収録。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

 中編版『アルジャーノンに花束を』が収録されているダニエル・キイスの短編集。全部SFですが、キイスらしく人間の心にも焦点があたっていますね。いずれの短編も良くできていて、面白かったです。

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2020年01月01日

Posted by ブクログ

最初の3作品はAIの問題。50年代の終わりから60年代の初めに書かれたものなのに全然古さを感じない。むしろ今だから、こういう不安や恐怖をひしと感じるのではないか。

『アルジャーノンに花束を』の短編が収録されている。本書の中でこれだけが稲葉明雄訳。長編の小尾さんの訳では、チャーリーの一人称が「ぼく」で純粋さがクローズアップされている。稲葉訳のこちらの短編は、始終「おれ」と語っている。長編と比べるとチャーリーが若干ふてぶてしいけど、それだけに彼の苦悩が伝わってくる。

後半の3作品は不思議な能力を持った人達の物語。表題になった『心の鏡』が良かった。

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2019年07月23日

Posted by ブクログ

『心の奥底のどこかで、彼は昔読んだことのある一文を想起して、それが現在の情況に当てはまるような気がした。』

心理学、精神医学といった分野に関する種々のテーマを、SFというアプローチで描いている短編集。アルジャーノン然り、口当たりがなめらかな作品が並んでいるが、濃厚な深みの効いたものもある。個人的には、「限りなき慈悲」と「心の鏡」が好き。どちらも、今後人類が向きあっていかなければならない永遠のテーマだと思う。そういった恒久的な側面を、有限の尺を以て物語を組み立てるという性質を持つSFに落とし込んでいるあたり、非常に巧みだと思った。まさに合わせ鏡かと。

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2010年05月15日

Posted by ブクログ

「アルジャーノンに花束を」の作者としての認識しかないが、こういう空気感のある作品集は読んでいて穏やかな気分になる。

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2013年06月23日

Posted by ブクログ

短編集。「アルジャーノンに花束を」の短編もあったけど、長編より短編のほうが個人的には好きだと思った。「心の鏡」は心理学を読んでいるような感じだった。

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2011年05月11日

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