あらすじ
「世界で一番、企業が活動しやすい国にする」。このスローガンをかかげ、安倍晋三首相は労働基準法の改正案を国会に提出した。社員がいくら働こうが、会社は残業代を支払わなくてもいい「残業代ゼロ制度」法案だ。近年、規制緩和が進んだ結果、非正規雇用が拡大し、過労死やメンタル不調、パワハラなど職場環境が劣化し、長時間労働や違法な働かせ方が横行している。にもかかわらず、さらなる規制緩和は本当に必要なのか? 長期間にわたる緻密な取材をもとに、「働きすぎの日本人」の実相を検証し、規制緩和の暗部をリポートする。
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Posted by ブクログ
サブロクって良く聞くけど、思ったより36協定って大事なんだね。
社員が過労死してブラック企業とは良く聞く話だよね。ワタミとか。
厚労省が認定する過労死基準は月80時間だという。
しかし36協定に制限値は無い。月200時間を36協定で決めている企業もある。
しかも、36協定を結ぶはずの代表者は会社が決めていたり、社内労働組合も会社との慣れ合いだったり。
そんな現在の労働環境は明らかにおかしいでしょう。そんな実態のルポ。
別に自分には関係ないし~今はだいたい定時退社だし~(現在の俺)という人も関係ない話ではない。
労働環境も部署ごとに違うわけだし、異動でとんでもなく忙しいところに飛ばされる可能性も無くは無いでしょう。
だいたい、個人の力に頼りきってる労働条件というのはおかしいと思うのだ。
日本の労働は属人的、海外は属職的と言われる。
最初の雇用契約なんか、日本の場合だとほっとんど見ない知らないでしょ。
社員にさせれば何でもさせることができる。
そういうローカルルール意識は、このグローバル社会にそもそも通じないと思うのだが。