【感想・ネタバレ】新釈 水滸伝(下)のレビュー

あらすじ

宋代の史実を下敷きにした大河小説『水滸伝』は、今なお読者を魅了してやまない。不正が横行する乱世に、義憤に駆られた百八人の好漢たちが「梁山泊」に集うまで。読み継がれる英雄譚の妙味を味わうのに最適の書!

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Posted by ブクログ

超王道の水滸伝の下巻。
水滸伝には70回本と120回本の2種類の結末があるが、こちらは70回本を訳した物語のようで宋江の元に運命に導かれた男たちが集い梁山泊が結成されるまでを描く。

後編は武松と藩金連の話。
水滸伝と同様に中国3大奇書の一つにかぞえられる「金瓶梅」に出てくる、
藩金蓮と西門慶を武松が殺してしまう話から始まる。

宋江もまた女を殺し、梁山泊へ。
流石に108人も居ると、国と戦う理由や、日常を捨てる理由も重複することもある。
こちらも読みやすく、また面白いが、70回本の物語の悪いところは、終わり方がジャンプ漫画の打ちきり最終回のようになってしまうということ。
これから面白くなりそうなところなのに、「俺たちの戦いはこれからだ!」的な終わり方をしてしまうのが残念。

しかし、好漢達の死を見なくてもいいのも事実。
物語をどこで終わらせるかというのは本当に難しい。

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2025年09月18日

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