あらすじ
時は戦国乱世。忍者の城・八剣城を正体も知れぬ魔の軍勢が襲う。 城主は戦死、わずか四歳の花百姫は霊剣を持ったまま行方知れずとなった・・・・・・ 十年の歳月が流れた。 記憶を失い、少年として育てられた姫。 ふたたび魔が蠢きだす中、姫の記憶と不思議な力が次第に目覚め、神宝を持つ無敵の剣士・八忍剣も姫の下に集い始める。 だが彼らの前には、巨大な敵と過酷な運命が立ちはだかっていた。 壮大な時代活劇ファンタジー!
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Posted by ブクログ
最近、忍たま乱太郎や八犬伝の映画を観たからか、ふと小学生の時に読んだ「忍剣花百姫伝」を思い出しました。当時は児童向けの「Dream スマッシュ!」版を読んでいたのですが、一般向けのこちらの文庫があると知り、内容をほとんど忘れていたので初めて読む気持ちで本作を読みました。
さくさく読めてあっという間に全7巻読み終わりました。後半になるにつれ壮大な物語になり、SF要素もあって面白かったです。ただ、大人になり読書歴も長くなった今読むと、随所で深掘りがもう少し欲しい……と感じてしまいました。かといって子供向けの甘いストーリーというわけではなく、つらさ厳しさがあり、特に結末なんかは唸らされました。
Posted by ブクログ
忍剣花百姫伝はすでに出ているDream スマッシュ版で最終巻まで読んでます。が、スカイエマさんの表紙を見たら買わずにいられません。
そして今さらのように気づいたのですが、第1巻は未読でした…orz
中世の日本を舞台にした剣と魔法と愛の物語である花百姫の世界に、初めて足を踏み入れる新鮮さはありませんが、すでに最終話まで知っている身としては、いろんなところでほくそ笑んだり、「すでにここで伏線が!」と唸ったり、込み入った人物関係の整理ができたりして、楽しく読み進めることができました。捨て丸時代の花百姫の話は、その後ほとんど出てこないだけに、貴重です。
基本シリアス路線なんですが、たまーにコメディな一瞬があってそこがまた笑いのツボにはまってしまって大変でした。特に小太郎まわりが。彼はとても味のあるキャラですが、話がすすむに連れ、他に沢山登場する濃いキャラ達に押されてしまい、出番が減ってしまうので残念です。