【感想・ネタバレ】「上から目線」の構造のレビュー

あらすじ

目上の人を平気で「できていない」と批判する若手社員、駅や飲食店で威張り散らす中高年から、「自分はこんなものではない」と根拠のない自信を持つ若者まで--なぜ「上から」なのか。なぜ「上から」が気になるのか。心理学的な見地から、そのメカニズムを徹底的に解剖する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【Impression】
上から目線の構造、思い当たる節は多々ある。
特にこの本において問題視しているのは「過度な上から目線」である。
過剰な自信の無さなどからそういうったことが引き起こされる。

気をつけよう

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2013年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心理学者で、たぶん、カウンセリングとかもしてると思われる著者が、最近の日本の社会問題とコミュニケーション能力の低下を関連付け分析している内容。

著者がどういう立場の人なのかわからない、ほんまにそんな若者いてるんか?とうくらい自分にとって実感がない事例が多い、他の学者の説を説明する箇所も多かったり、色々な情報が散髪的に書いてあって、なるほどねーと思いながらさらっと読んだはいいけど、つまり、、、が言いにくい内容だった。

自分ごととして、残っているのは、
上から目線、とかそういう感覚をもってしまう人は、自分に自信がなくて下に見られる事を恐れている、という話。
上の人に上から言われるのは当たり前なのに素直に受け入れられないのは、近所の遊び場がなくなって、上下入り乱れての遊びを経験していないことが、一因という話。

子供は視力は正常でも、丸を丸の穴におとし、四角を四角の穴に落とすことが、最初はできない。
どう見ても違う形でも、それが理解出来ていないよう。
不思議だけど本当に経験を通じて、色々できるようになるのが人間なんだなーと。見ている、の半分は脳の働きだと以前読んだし、コミュニケーションも「見る」と同じように経験を通じて身につけていくもののようだ。
子育て、とっても気を遣うなー、バランス感覚大事にして、しっかり育てたいな〜と気を引き締めた一冊。

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2013年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

われわれは常に論理的判断の基準と空気的判断の基準という、一種の二重基準のもとに生きているわけである。半数以上のメンバーが賛同できない結論が「空気」によって強引に採択されたりするのだ。「察しのの文化」が深く根づいている日本では、場の「空気」に抗うのは至難の業なのである。今とくに求められるのは、自己中心的心性から抜け出して、もっと他人に関心を向けることである。人間は、だれでも自分の視点からしか世界をみることができないが、相手に対する共感性を何とか高め、想像力によって自他の視点の溝を埋めようと努力するのである。

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2020年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目上からのアドバイスなどに対して「上から目線による見下し」と捉える被害者意識を心理学視点から読み解こうとしている内容。斬新な内容は無い。様々な展開を行っているが深堀りされず、結論が若者批評に収まっているのが安直すぎる。
どちらかというと内容として気になったのが、他国との違いだ。
いくつかのキーワードが存在する。
・アイディンティティの欠如
・「空気」という異質な存在
・世間体の形骸
・間柄を掴まないと自己規定が決まらない
 相手によって一人称を使い分ける「俺」「私」「僕」「お父さん」「お母さん」
・父性社会と母性社会
 父性社会は切断、母性社会は包含

こう並べた時、他国との違いは政治以外に宗教というバックボーンが存在する事である。宗教がある場合、アイディンティティを神と自分という位置付けで持つことが出来るが、日本にはない。そのため、周りと自分の中で位置付けを持たなければならないのではないだろうか?そうすると、世間体や空気、他社との間柄といったキーワードが出てくる理由が見えてくる。
そういえば父性、母性も、遠藤周作の日本におけるキリスト教を語る中で出てきた。キリスト教は本来父性の強いものだが、日本ではマリアが崇拝されやすい・・・というものだ(だったかな?)
そう考えていくと、日本では政治による教育施策の影響が非常に色濃く出やすいのではないだろうか。特に教育は施策を打った結果が出るのに非常に時間がかかる代物だ。当時と今ではギャップがあまりに大きい。
そしてこれからの日本を取り巻く状況を考えると、母性から父性へのシフトチェンジがされていかなければならない。優秀な人材を輩出しなければならない。そうなると、今後は若者の方が優秀になってくる・・・となれば「上から目線」による被害者意識はなくならないだろう。なぜなら「さして優秀でもない仕事のできない上司」という存在からの目線を受けるのだから

(本の内容とはかけ離れた感想になってしまった)

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2012年06月24日

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