あらすじ
作業計画の極意、ここに完成!
作業の洗い出し・スケジュール作成・工数見積もり・メンバーアサイン
システム開発プロジェクトで実施する作業や成果物を分解する
「WBS(Work Breakdown Structure)」をテーマに、
その作り方から活用方法までを実践的かつ分かりやすく解説した1冊です。
日経SYSTEMSで好評を博した連載「はじめてのWBSの作り方」「実践!WBSの作り方」を
ベースに、大幅に加筆・修正しました。
開発現場ですぐに活用できる、工程別の作業一覧も収録。
これ一冊で、タスクや成果物の洗い出しをはじめ、工数見積もり、
スケジューリング、メンバーアサインといった、作業計画の極意を習得できます。
<目次>
【第1章】 WBSとは
1-1■ WBS のメリット
1-2■ 作業分割の基本
1-3■ 使いやすい粒度
【第2章】 計画と活用
2-1■ 工数とスケジュール
2-2■ メンバーアサイン
2-3■ EVM
【第3章】 組織的な取り組み
3-1■ 効率化と標準化
3-2■ 工程の構成方法
【第4章】 工程別のWBS
4-1■ 要件定義のWBS
4-2■ 基本設計(非機能)のWBS
4-3■ 基本設計(機能)のWBS
4-4■詳細設計以降のWBS
4-5■ パッケージ適用開発のWBS
★付録★ WBSテンプレート
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Posted by ブクログ
システム開発のためのWBSの作り方
プロジェクト成功の道しるべ
著:初田 賢司
良書:ウオーターフォールの作業概要を鳥瞰できる
6層にわたる、WBSとその内容に関する詳細の解説です
ぬけもれを防ぐには、網羅したWBSが絶対必要です
■WBSの全体観
WBS(Work Breakdown Structure)
⇒ Work:目標を達成するために必要な作業
⇒ Breakdown :もれなく分類
⇒ 構造化して見える化
WBSが持つ5つのメリット
①作業のぬけもれ、重複が防げる
②プロジェクトスコープが決まる
③計画が明確になる
④分解して管理する習慣が身につく
⑤先を見る習慣が身につく
WBS作成のステップ
①作成の準備
全体:目的、ねらい、開発方針
成果物:最終成果物の構成、納品物
制約条件:品質、コスト、納期、開発方法、役割分担、プラットフォーム
②タスクの洗い出し
ツリー型WBSを使う
成果物ベースと、プロセスベースを組み合わせる
③工数見積もり
④スケジュールの作成
⑤役割分担の作成
WBSの粒度とレベル 粗い⇒細かいへ
レベル1:最終成果物
レベル2:工程
レベル3:中間成果物
レベル4:中間成果物の構成要素
レベル5:作業項目
レベル6:タスク
WBS番号を体系的に付加する
工数とスケジュールを決定する
①工数見積もり
②実行順序の整理
③期間の決定
④期間短縮の検討
PDM、アローダイヤグラム、ガントチャートで可視化する
メンバーアサイン
①事前準備:体制図、資料
②要求されるスキルの判断
③役割分担の決定
④会議・レポートのメンバー決定
⑤キックオフミーティング
RACIチャート 実行責任:R 説明責任:A 相談対応:C 情報提供:I
会議体:全体工程会議:月次、工程会議:隔週、チーム内工程会議:週次、日次進捗:日次
レポート:連絡票、進捗報告資料
EVM EV:出来高実績値、PV:出来高計画値、AC:コスト実績値、BAC:完了までの予算
標準WBS 開発プロセス、工程の範囲、対象者、プロジェクト規模
■工程別WBS
●要件定義:EA Enterprise Architechure
インプット 業務課題、システム課題、システム化方針、制約条件、プロジェクト計画
アウトプット
要件定義書 システム要件(業務、データ、アプリケーション、非機能、技術の各要件)、制約条件
プロジェクト計画書
WBS
要件定義の実施計画立案
現行業務、システムの調整
ニーズ分析、実現手段の検討
業務、データ、アプリ要件の定義
システム化方式の検討
開発環境、実行環境の検討
要件の文書化
プロジェクト計画書の詳細化
要件定義書、プロジェクト計画書の承認
●基本設計
業務設計
業務設計の準備
業務プロセス設計
画面・帳票設計
データ設計
システム間I/F設計
業務設計の評価
アプリケーション方式設計
AP方式設計の準備
APフレームワーク設計
データ項目辞書の作成
コンポーネント設計
利用マニュアルの作成
AP方式設計の評価
●詳細設計以降
アプリケーション詳細設計
AP詳細設計の準備
D層(データアクセス層)詳細設計
F層(ファンクション層)詳細設計
P層(プレゼンテーション層)詳細設計
バッチ詳細設計
APテスト計画
APテスト設計
AP詳細設計の評価
CONTENTS
第1章 WBSとは
1-1 WBSのメリット
1-2 作業分割の基本
1-3 使いやすい粒度
第2章 計画と活用
2-1 工数とスケジュール
2-2 メンバーアサイン
2-3 EVM
第3章 組織的な取り組み
3-1 効率化と標準化
3-2 工程の構成方法
第4章 工程別のWBS
4-1 要件定義のWBS
4-2 基本設計(非機能)のWBS
4-3 基本設計(機能)のWBS
4-4 詳細設計以降のWBS
4-5 パッケージ適用開発のWBS
付録 WBSテンプレート
索引
参考文献
著者紹介
ISBN:9784822211936
出版社:日経BP
判型:B5変
ページ数:175ページ
定価:2500円(本体)
2012年03月12日初版1刷発行
Posted by ブクログ
WBS作成についての本。
基本的な考え方を学ぶにはこれで充分。
要件定義から製造・単体くらいまでは、
かなり詳細に事例が記載されていて、
疑似体験も出来る。
要件定義フェーズのWBSについては自分もかなり参考になった。
ただ、一番理解できたのは設計~製造・単体フェーズ。
やはり経験があったほうが分かりやすいと感じた。
こういったIT関連の本は、経験ありきで読んだほうがよいかもしれない。
フェーズごとのWBSサンプルもあるので、
今後も都度参考にしたい本となった。
PMでなくてもためになる本
書籍版を読んだ上で、手元に置いておきたく電子版で購入。
概要>具体例>より深掘り>実際の表などの例示など、とても丁寧な作りで好感が持てる。
ITやデジタル技術に何らか関わり、チームで動く人は企画職や営業職でもためになると思う。
この裏側を知ることで、担当者やチームメンバーとの連携もスムーズになる。
また、自分自身の日常や問題解決にも流用できる、視座やノウハウを得ることができると思った。
Posted by ブクログ
みんななんとなく作っていて体系だって考えている人が少ないのもの。こういう本で初心に帰らないと、思い込みで抜け漏れが発生しやすいのがWBS。あとで困るよりも早めに手を打ちたいものでう。
Posted by ブクログ
いきなりチームリーダーを任せられて自分でWBSを書く必要性が出てきたときに読んだ本。WBS関係で漁った書籍の中では最もわかりやすかったきがする。
Posted by ブクログ
システム開発に携わっている際に頻出しているWBS。
参加したプロジェクトを通して知っていたり学んでいました。
改めてWBSについて理解を深めたいと思い手に取りました。
WBSのメリットと何よりも自分の作業状況を明らかにして状況を共有するツールとして有用だと言及しています。
WBSについて懐疑的に思っていたりする場合は、この書籍に目を通して体系的に学んでみると見方が変わるかと思います。