あらすじ
二〇〇〇年ネットバブル崩壊後、会社買収の危機だけでなく、業界の低迷で社内外から批判を浴びた日々。再びのネットバブルで親友・堀江氏に抱いた嫉妬心。そして発生したライブドア事件。株価大暴落の中、進退をかけて挑んだ新事業の行方は? 起業家の重圧と孤独、仕事の手腕と熱意すべてを赤裸々に綴り、働く意欲を掻き立てるノンフィクション。
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マネジメントに携わるようになると、少しずつ経営の要素が増えてきて、経営者の本を読むことが増えてきた。
その中でやはり藤田さんは経営者としても一流だし何より言語化力がすごい。
今回はアメーバ事業の誕生と飛躍を題材にしているがら2年で黒字というフレーズは、三枝匡のv字回復の経営をそのままやっててちょっと痺れた。
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成功はたった1人の孤独な熱狂から始まる。
成功を信じきり、投資家や社内の逆風に耐え続け、アメーバブログを立ち上げきった藤田社長の覚悟に感銘を受けた
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渋谷で働く社長の自叙伝。著者の作品をいくつか読んだがどれも良書。経営者は常に孤独で、冷静な判断と熱狂的な行動力か必要だと思わさせる。Amebaのようにアベマが伸びるかに注目。
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藤田さんと好きなアーティストが一緒だったことに感動。
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今日のLiveで ILL-BOSSTINO が何度も繰り返し言っていた、 『孤独、憂鬱、怒り、それを3つ足してもはるかに上回る希望』 それこそが起業家には必要。 これからまた希望を持たなくては。
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【アメーバピグ誕生までの歴史をリアルに絵描く】
サイバーエージェントの成長秘話を藤田晋社長自ら語った一冊。非常にリアルに描かれていて、その時味わった辛さ、孤独感、憂鬱さをまじまじと感じ取ることが出来る。
ピーターティールの『Hard Things』もこれに近いが、あっちは正直規模が違いすぎて現実味を感じない。
藤田さんの方が、日本人ということもあれば額が一桁くらい違うこともあって親近感が湧き、リアル。(決してCAが劣っているとか言っているわけではない。CAを育て上げた藤田さんは本当に、本当にスゴイと思う)。
上場社長でもなお、何かを起業初期のように学び続ける姿は尊敬に値する。というか、そういう姿勢でいられないと、何十年も続く会社なんて作れないんだろうな。
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激動の環境を生きた起業家はその時に一体何を考え、実行していったのか?ベストセラー『渋谷ではたらく社長の告白』から8年。その心境をありのままに綴った告白は、読んでいて、とても胸を打つものでございました。
僕が藤田晋社長のベストセラー『渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)』(幻冬舎)を読んだのは確か大学時代のことで、当時はベンチャー企業の創業者の記録や自伝をずいぶん読んでいた時期でした。
その中でも特に印象の残っている経営者の一人でございました。本書の舞台はそれから8年後。藤田社長と彼の率いるサイバーエージェントが経験した波乱万丈の日々をつづったもので、ネットバブルが崩壊しては復活し、ネット業界そのものの低迷や、ライバルであり、また盟友でもある堀江貴文氏の逮捕など、本当にここに描かれていることは当時のインターネットの業界そのものだったんだなと読み終えてそういう感想を持ちました。
いまや『ブログといえばアメーバ』というくらいにメジャーな存在となり、僕自身も最初に開設したブログがアメーバのものであることもあり、とても思い入れがあるのですが、かつてテレビ番組のニュースで
「ミクシィ株の売却益がなければアメーバはとても持ちこたえられなかった」
という主旨の話を小耳に挟んだことがあり、ここまでくるには我々がうかがい知ることのできない山あり谷ありがあったんだろうなぁと当時は思っていたものですが、
「2年で黒字化できなければ自身も責任を取って会社を辞める」
というまさに不退転の覚悟で臨んでいたことがわかって、とても衝撃を受けてしまいました。
自分がアメーバ事業の先頭に立って陣頭指揮を行うも、当時の状況は『笛吹けども踊らず』という言葉がまさにぴったりで、藤田社長自身も外部の投資家などからの批判に加え、内側からも自身の事業に対する無理解とのまさに板ばさみとなってしまい、徐々に心の中に鬱屈したものを溜めていくのです。
焦り、嫉妬、不安、苛立ち、怒り、絶望…etcといった負の感情を酒や葉巻によって紛らわせていたりする様子が本書の中に赤裸々なまでに綴られており、そういったくだりは読みながらこちらまで苦しくなってくるものでした。
やがて、その苦労の果てにアメーバが目標であった月間30億pvを超えたことがきっかけに、事態は一気に好転へと向かっていくのです。創立10周年の際、藤田社長が自身の好むHIPHOPのライブで、出演者の一人であったILL-BOSSTINOの
「孤独、憂鬱、怒り、それを3つ足してもはるかに上回る希望」
という歌詞に自らの起業家人生を重ねていたのだそうです。
藤田社長は現在、スマホ事業に特化した『アメーバスマホ』を立ち上げ、自らその陣頭指揮のために本書で言及したさまざまな失敗や遠回りを踏まえつつ、事業に邁進している様子が先日、NHKのドキュメンタリー番組で放送されているのを見て、今日、いや、今この時も藤田社長は全力で走り続けているのだなと、そんなことを最後のページを閉じたときに思い出しておりました。
※追記
本書は2015年8月5日、幻冬舎より『起業家 (幻冬舎文庫)』として文庫化されました。
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「渋谷ではたらく社長の告白」を読んだ後、
早速手に取りました。
前作は、自身の生い立ちから、学生時代のバイト、
就職活動から起業、ネットバブルからの上場、
M&Aの危機まで、とんでもないスピード感で展開しました。
今回は、2000年~2010年あたりの話ですが、
やっぱりこちらもライブドア事件を含め、
堀江さんが登場します。
存在感というか、影響力というか。
すさまじかったんだなあと思い知らされます。
ブログ時代の到来で、後手後手に回る悔しさや、
組織内での上下(ヒエラルキー)のようなもの、
人が増えることで目に見えない部分が増え、
さらに物事がうまく進まないという状況に
悔しい思いと、
経営者としての判断に迫られる藤田さんですが、
すさまじいプレッシャーがあったんだろうと想像します。
みんなに振り分けていた権限をすべて回収し、
トップダウンで物事を進めていくことに舵を切りましたが、これは創業者、オーナー企業だからこそできることだな、と。
きっと沢山反発もあったと思いますし、
人事的な判断でも、厳しい局面があったと思います。
その辺は非情な判断ができる人なんだと思います。
もちろん、企業を存続、
売り上げを上げて株主に還元、
会社を安定的に発展させていくためには、
そういった判断が求められるのは理解していますが、
経営者にしかできないと思います。
私は被雇用者だし、その気持ちがわからないので、
すごいなあ、と純粋に思います。
外側から見ていると順風満帆に見えても、
中ではとても大変なことが多くあるんですよね。
藤田さんの文章は読みやすいし、面白いです。
藤田さんの判断、当時発信していた言葉の裏に、
どんな背景があったのかがわかります。
面白かった!
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R25を見て、想像より魅力的な人だなと思い、
どんな考えなのか興味を持って本を取りました。
ITで若くして成功を収めた人なので、もっとぶっ飛んだ発想かと思いきや、考え方が真っ当というか普通というか親近感のある考え方だった。
役員合宿
社員を大切にする会社
凄い会社に入ったやつが偉いんじゃない。
凄い会社を作ったやつが偉いんだ。
CAJJ制度で撤退基準を設ける
・一年半で黒字化
・赤字の下限を決める
リーダー自らその場にいる。
自分でプレゼンする。
売上を見ないでページビューを目標にする。
自分で使って気にいるものを作る
孤独、憂鬱、怒り、それを3つ足してもはるかに上回る希望
全ての創造はたった一人の熱狂から始まる
新しい事を生み出すのは、一人の孤独な熱狂である
絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ
得手に帆を上げて
made in japan
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サッカーW杯でのアベマの活躍を見て、藤田さんの本を読んでみようと思った。今から10年ほど前までのサイバーエージェント。今はとんでもない会社になっている。この頃はメディアを持つことに躍起になって苦労していたんだなと理解出来た。この時の成功体験がアベマへの変わらぬ投資姿勢を産んでいるんだなと思った。しかしブログもSNSが出来て事業環境が大きく変わっているのかな。経営者って、起業家ってやはり大変だなと改めて思った。
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熱狂して仕事しているか、自分に問いたい。思いの強さと行動力がことをなす。藤田さんは恐らく普通の人、だけど素直で心配性で向上心が強い。誰でも目指せるリーダー像という感じがした。が、簡単なようで思いを貫き、行動を起こし続けることは誰にもできることでない。熱狂がないと思いから行動に繋げることはできない。
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★本書のメッセージ
起業家は、自分の信念を貫き通せ。
★読んだきっかけ
渋谷で働く社長の告白が結構面白かったので、その続編が気になっていた、ということ。あと、転職活動中なので、自分の働き方における価値観を考えなおしたいと考えたため。
★本の概要
上場したてのサイバーエージェントにて、藤田社長が、どのようにしてアメーバ事業を成長、拡大させていくかが語れられている。ライブドア事件にも触れられ、当時のベンチャー企業に対する扱いや、ホリエモンとの交友についても語られる。
★本の面白かった点、学びになった点
*僕は、藤田社長のようには生きられない、働けないなぁと思ったこと
・まぁ、みんながみんな藤田社長くらい活躍できる国なわけないのだが
・藤田社長を突き動かしているのは、起業の際に決意した「21世紀を代表する会社を作る」という理念である
・この理念のために、会社をより大きく、成長させていくために、メディア事業を立ち上げた
・文字通り死ぬ気で働いている
・「21世紀を代表する会社を作る」、という、こういう、会社としての成長プロセス、発展を面白がるタイプの人とは、僕は違うなぁ、と思った
→やっぱり、こういうたくさん事業を作り上げていくタイプの会社は僕には合わなそうと思った
*終身雇用を前提に「社員を大切にする」ことを打ち出して、より成長を遂げたこと
・ベンチャー企業はやはり実力主義なイメージが強い。ただ、サイバーエージェントは、ライブドア事件の前ごろから「社員を大切にし、ずっと勤めあげてくれる会社を目指す」と語っていた
・社員が長く勤めること、離職しないことが、結果として生産的であり、会社の成長に繋がる、と考えられたのである
・結果的に、サイバーエージェントは社員を大切にする会社として有名になり、成長した
*アメーバは、立ち上げてから3年以上赤字を垂れ流し続けた。しかし数年たって、会社の看板となるような事業にまで成長を遂げた
*会社自体が成長することに、僕は意味を感じない
・あくまで、お客様にとってのハッピーを増やすこと、そのための手段として会社の成長があるのではないか、と考えてしまう
●本のイマイチな点、気になった点
特にない。21世紀を代表するベンチャー起業家社長の思考や生き方を学ぶのにはよい本
●学んだことをどうアクションに生かすか
・具体的な問題解決を志向している、具体的な理念を志向している会社を中心に入社を検討すること。とにかく、でかいものを作り上げる、成長するために頑張る、というのは自分の性に合わない気がする
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サイバーエージェントの社長、藤田晋氏の著書。
2000年代に入り、ネットバブルや新興企業の攻勢に翻弄された当時の出来事を振り返り、赤裸々に綴ります。
自身が達成したい姿と現場の意識との乖離。同業者への嫉妬。うまくいかない自分への怒り。頭でイメージできていても具現化できず、技術も追いつかず満足いくものが作れないもどかしさ。様々な感情が伝わってきます。
当時からサイバーエージェントのサービスは利用していましたが、藤田社長がこうも苦しんでいたとは想像だにしておらず、新鮮な気持ちで読みました。
AbemaTVもはじめ、まさにメディア事業が主軸となったサイバーエージェント社の黎明期の様子を理解できました。
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「新しいことを生み出すのは、一人の孤独な熱狂である。」
「全ての創造はたった一人の熱狂から始まる。」
「名乗りを上げるのは無料。」
藤田社長が、影響を受けた金言たちに沿って、逆境に立ち向かってアメーバ事業に取り組み5年以上を経て、成功が導かれた。この金言たち。
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藤田晋の著書を初めて読んだ。幻冬舎の見城徹の『たった一人の熱狂』を読んで、こんな人と共著を出す藤田晋ってどんな人なんだろう?と思ったのがきっかけだ。スゴく派手なイメージを持っていたが、意外に堅実な人で新鮮な驚きだった。本書はサイバーエージェントの成長の陰で、誰にも言えない著者の孤独な苦悩を隠すことなく書かれている。著者の仕事に対する姿勢に大いに刺激を受けた。