【感想・ネタバレ】織江緋之介見参 一 悲恋の太刀 〈新装版〉のレビュー

あらすじ

天下の御免色里、江戸は吉原にふらりと現れた若侍。遊女を人質に騒ぎ立てる男を手もなく斬り捨てた。名は名は織江緋之介(おりえひのすけ)。剣の腕は別格。遊女屋いづやの主・総兵衛(そうべえ)の計らいで仮寓するが、何者かの襲撃を再々受ける。緋之介の隠された過去、総兵衛の驚くべき秘密。背後では巨大な陰謀が渦巻いていた。愛する者のため、迫り来る強烈な刺客たちに刀をふるう。吉原の命運が緋之介の双肩にかかる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

奥右筆シリーズは主人公の職業柄「知」で戦うという部分が大きかったが、今作は全編闘いのオンパレード。

吉原を舞台としながらも、そこはこの作者、吉原=遊郭の歴史的存在意義やそのしきたりは詳細に描きこまれているが色艶はほとんどない。
主人公はどこかまだ成長途中という事で、奥右筆の衛悟を思わせるところもあるが、見せ場は多いので満足できる。

背景には相変わらず徳川、伊豆、水戸(もちろん伊賀も!)等のそれぞれの思惑が、さらには明国の使節団まで絡んでくるので、歴史好きにとっては、歴史の流れの隙間でのフィクションをより一層楽しめるかも。

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2018年08月04日

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