【感想・ネタバレ】モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―のレビュー

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Posted by ブクログ

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もっと堅い話かと思っていたけどそんなことはなかった。おもしろかった!
某作品のtwentyは誤植…? やってみたらfortyだったのだけれど……

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2015年08月07日

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The Murders in the Rue Morgue(1841年、米)、
The Gold-Bug(1843年、米)。
ミステリの開祖エドガー・アラン・ポーの短編集。

ポーといえば『黒猫』『アッシャー家の崩壊』などの不条理で不気味な怪奇小説も有名だが、『モルグ街の殺人』『黄金虫』などの推理小説では、別人のようにロジカルで理知的な側面をみせてくれる。なかでも『モルグ街の殺人』は史上初の推理小説として有名である。あまりに頭が良すぎて変人の域に達している名探偵、語り手となる探偵の友人、ペダンティックな世界観など、ミステリのお約束である「型」の殆どが、この時点で既に完成しているのが興味深い。

これらの作品の発表から約半世紀後、コナン・ドイルによる「シャーロック・ホームズ」シリーズがブレイクし、推理小説というジャンルが確立される。しかし、ホームズシリーズの第1作『緋色の研究』と比較しても、『モルグ街の殺人』の構成力や切れ味の良さは際立って高い。また、『黄金虫』に出てくる暗号解読法は、ドイルの『踊る人形』などに継承されて有名になり、いまやミステリの世界では初歩的な手法となっている。ひとつひとつは小品ながら、後世への影響力が大きい作品群であり、ミステリマニアを自認する人には必読の古典といえる。

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2014年04月21日

Posted by ブクログ

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この書におさめられている、「モルグ街の殺人」は
私が小1の時にクラスの学級文庫(おそらく先生の私物)で最初に読んだ本。私のミステリ好きの原点かもしれない。
だから犯人はオランウータンって子供心に衝撃だったし、たぶん子供向きの本だったからマイルドだろうけどなかなかの惨劇。

改めて読んでみたけどデュパンの論理的思考は古臭くないし、新鮮だった。

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2023年11月22日

Posted by ブクログ

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モルグ街の殺人と黄金虫について記す。
パリのモルグ街でレスパネー母娘が殺害された。現場の部屋では、家具は壊され、タンスや金庫は開け放たれ、そこら中に金貨が散乱している状態であった。数人の証言者からは、フランス人男性の叫び声ともう一人の声が聞こえたということのみしか判明しなかった。しかし、比類なき分析力を有するデュパンは、殺害方法、現場の様子、証言者の内容の食い違いなどから、フランス人男性から脱走したオランウータンがレスパネー夫人宅に入り、母娘を殺害したと導くのであった。
サリバン島に住むルグランは、新種らしき黄金虫を捕獲する。羊皮紙に包んで持ち帰ったルグランは、その羊皮紙には熱すると文字が浮かび上がるという化学的仕掛けがあると知る。彼は浮かび上がった髑髏と山羊のマークから、キャプテン・キッドが残した暗号であると推察し、何日間も解読に没頭した。登場回数から「8」が「e」であると突き止めたことを皮切りに解読に成功し、財宝を手にするのであった。


モルグ街の殺人では、数人の証言がまとめられており、読者にとって配慮のある書き方になっている。現代の科学技術を用いれば、動物が犯行を行ったことを導くことは困難ではないと思われるが、あまりにも斬新な結末で驚かさせた。文章の中に登場していない者が犯人であり、トリックも存在していないことから、本格ミステリーではないが、デュパンという端倪すべからざる分析力と論理的思考力を持ち合わせた名探偵がものの見事に事件を解決するさまは誰もが魅了されるであろう。
黄金虫は、初の暗号解読小説と言われている。英文書で「e」が最頻出であること、そこから「the」を特定し、暗号解読に繋げていくことなど、初心者にも丁寧に暗号解読の基礎を記しており、現在でも読み継がれるベストセラーである理由に納得のできる書である。

その他、警視総監を小馬鹿にし、デュパンが手紙の在り方を突き止める『盗まれた手紙』、浮浪人の老人の追跡を描いた『群衆の人』、勧善懲悪を描いた『お前が犯人だ』、道化師が暴君を懲らしめる『ホップフロッグ』が収録されている。『群衆の人』は老人を追跡しても無駄であるという結論に、だから何?というような釈然としない気分になるため、理解の難しい作品なのかもしれない。

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2018年04月07日

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古い作品だから言い回しが難しくて読みにくい。お気に入りは黄金虫とホップフロッグ。黄金虫のちゃんと宝が出てくるかっていうドキドキ感がよかった。ホップフロッグは馬鹿な大臣たちに気持ちよく復讐しててよかった。デュパンはシャーロックに似てたからコナンドイルはだいぶ影響受けてたのかな。

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2022年05月11日

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「モルグ街の殺人」
小中学生だった私の脳裏に犯人は@@@@@@@という強烈な印象を叩き込んだ。
いま読み返してみて、死体の陰惨な状況に驚く。好み。

 *「マリー・ロジェの謎」を敢えて省略する編集にはがっかり。

「盗まれた手紙」
真相は本当にしょうもない。
が、そこに至るまでの迂遠や衒学や雰囲気づくりが小説を成り立たせている。
その点が見本のような作品。
ラカンが着目するのも頷ける。

「群衆の人」
異様な雰囲気だけで突っ走るような作品。
解説では安部公房が例示されているが、現代文学としても、精神分析の対象としても、好例。(ヴァルター・ベンヤミン、流石)

「おまえが犯人だ」
真犯人を名指しする語り手の執念こそが怖ろしく思えてくる、これも現代文学に通用する。

「ホップフロッグ」
寓話。畸形趣味。
この作品集で初めて出会った前作、今作は、どちらも素敵だ。

「黄金虫」
換字式の暗号。小学生には難しいよね。

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2017年03月15日

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エドガー・アラン・ポー 巽孝之訳
ポー短編集Ⅱミステリー編
モルグ街の殺人
盗まれた手紙
群衆の人
おまえが犯人だ
ホップフロッグ
黄金虫
古臭さを覚悟して読み始めたが、読みやすい本になっているが、光文社新訳文庫も読んで見たくなりました。

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2016年06月04日

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「モルグ街の殺人」★★★
「盗まれた手紙」★★★
「群衆の人」★★★
「お前が犯人だ」★★★
「ホップフロッグ」★★★
「黄金虫」★★★

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2015年02月04日

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