【感想・ネタバレ】古代ローマの生活のレビュー

あらすじ

世界遺産「ポンペイ遺跡」をはじめ、高度な文明を誇った古代ローマ人たちの日常生活とは? 衣食住や身分制度、出産や結婚、性愛、教育や医療など、28のテーマでその実情を平易に紹介する極上の歴史案内。

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Posted by ブクログ

紀元前3世紀以前の時代にローマ人が書いた史料はほとんど残っていないそう。
そのため時代が古くなるほどローマの歴史は理想の話つまり神話の話になりがち。

ローマの人口など、現代の日本と比較しているのが謎。同年代の日本と比較してほしいところですが弥生時代か...じゃ無理か。 せめて現代のローマ人口と比較したら。

とはいえローマ人の暮らしや思想などが詳しく書かれていて興味深く読みました。

メモ
・市街地からそれほど遠く離れて住み暮らすことはなかったため、田園生活への憧れがあった
・燃えやすい木といレンガで建造されていた古代ローマのアパートは上層階ほど賃料も安く、貧しい者ほど上へ上へと追いたてられていた。
・古代ローマのお風呂での挨拶ラテン語の Saluum lotum 「よく洗う」。ここからも、ローマ人が身体をよく洗っていた様がうかがえる。
・ローマ人もまた自分たちの飲み水には神経質。水道水を汚染すると罰金があった
・ローマ人の理想的な夫婦像は「 愛」ではなく「 調和」。エリート層の夫婦にとってまず達成すべき共通の目的は、跡取りとなる息子をもうけて家系を維持すること
・結婚すると妻は法律上、実父の娘ではなくなり、夫の「娘」となる。
・物乞いは老人と身体障害者にのみ許された。貧しい老人や身体障害者は物乞いとなっても仕方ない、だから大目に見てやろう、という考え方
・当時の女性が宝石や衣服に凝ったように、男たちはテーブルに凝っていた。「私には三本足のテーブルがある」というラテン語の表現には、ろくな家具もない貧乏人とか大志のないつまらない人間という意味がある。
・ローマでは二度の食事が一般的
・アウグストゥス帝は、剣闘士試合においては敗者をすぐに殺すのではなく、必ず命乞いをさせるよう命じていた。試合での死亡率を二〇パーセントほどと見積もっている研究者もいる
・「ローマ法」というのは、正確には「ローマ市民法」であり、これは原則としてローマ市民にのみ適用される法だった。
・農業こそが身分ある者にふさわしいという理念

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2025年04月01日

Posted by ブクログ

古代ローマの社会と暮らしについて、テーマ別に計28章書かれている。
各テーマを読んで、自分は古代ローマのどの分野に興味があるのか、何をさらに知りたいと思うのか、を見付けるための入門書によいと思う。

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2021年05月21日

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