あらすじ
戦後日本は、沖縄を米国へ人身御供として差し出すことで、復興と繁栄を手に入れた。沖縄に米軍基地の大半を押しつけて経済発展を享受する構図は、東京のために福島に原発を作ることと何ら変わらない。天皇、米軍、沖縄県警、ヤクザ、怪人、財界人、奄美人など……戦後の沖縄を作り上げた人々の、本土では知られざる「小文字」の物語を丹念にたどり、現代日本そのものを逆照射したベストセラー。
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Posted by ブクログ
ようやく……ようやく読み終わった!
長かった。
非常にボリュームもあり、中身も濃く、読みごたえのあるルポ。
青い空・白い海の南国リゾート・沖縄なんかひとかけらも出てこない、
沖縄の闇の部分を深く知ることができる。
私がもつ陳腐な言葉ではこの本について何を言っても意味がない。
機会があれば腰を据えて、沖縄の闇と現実を見ていただきたい。
一つ突っ込みを入れると、安倍総理の漢字が一か所間違えていたのがいただけない。
「Ⅲ沖縄の怪人・猛女・パワーエリート」の【沖縄知事選コンフィデンシャル】の冒頭部分である。
安倍総理の書き方は珍しく、パソコンでの入力で間違えてしまうのは仕方ないといえ、数行前に正しく書いているのだから気付いてほしかった。