あらすじ
あなたの脳をダマす方法、お教えします。
テレビでもお馴染、気鋭の脳科学者として注目を浴びる中野信子先生が解説する、最先端の「脳を使いこなす最新テクニック」。
人間の脳は、もともと持っているものをコントロールし、抑える方向に成長していく。したがって、ひらめきや妄想の力は、子どものほうが優れているもの。
それは、先に妄想とひらめきの能力が育ち、その後、ちょっと遅れて抑制の部分が発達していくからです。
そのような脳の機能・メカニズムがわかれば、自分の思いどおりに脳を使いこなすことも可能です。
本書では、その一例として、「イメージトレーニングだけで脳が変わっていく実例」、「成功に向けて脳がハマるメカニズム」、そして「カラダが痩せやすい脳に書き換わる方法」に至るまで、世界中の実験結果をもとにした実用的な「脳の使いこなし方」が満載。
はっきり言えば、こうした脳科学の知識があるだけで、毎日の生活が一変することも可能。
妄想するだけなら、誰にも迷惑をかけません。元手もいらないし、時間も場所も大して必要ありません。
必要なのは、あなたの「脳」だけです!
※本書は、2013年6月に小社より刊行された『成功する人の妄想の技術』を改題、新書化したものです。
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Posted by ブクログ
【目的】
脳をコントロールできるようになることで、人生を思い通りにすること。
【エッセンス】
・人間はみなアイデアを持ってるが、抑え込んでる
→それに気付くことで、脳を最大限活用する。
・エミール・クーエの法則
→悪い妄想を意思で打ち消そうとするほど、それが現実となる。そういう妄想が浮かんできたら、とことん受け入れて付き合ってあげることが大事。
・認知的不協和
→ある事柄に対して、自分が感じていることと他人が感じていることが違った場合に起こる。そして、どちらかを正当化できるような解釈を抽出する。
・自分を大事にすることで、他人からも大事にされる→人は誰かが大事にしていると感じるものを乱暴に扱うことは難しい。毎日、少しでも良いから自分を褒める。
・ラベリング効果
→人は誰かに形作られた人物像に則って行動する。例)トイレの張り紙で、「いつも綺麗に使ってくださりありがとうございます」
これを応用し、何かやってほしいことがある人に対して「〇〇はいつも〇〇やってくれて助かるわ」みたいな感じで言ったら、やってくれるかも。
Posted by ブクログ
気になった箇所
・優秀な人がリーダーになるとは限らない
「支配性」の高い人がリーダーに選ばれやすい。たとえば一番最初に発言することや確信の満ちた様子で話をする人。
・スノッブ効果
目立つ少数派になりたい。マイナーなものを支持しようとする。アンチ村上春樹とか、アンチ巨人とかかな。
・努力すればするほど空回り。エミール・クーエの法則
例:好きな子に告白しようと思いうまくやろうとすればするほど焦って失敗してしまう。など。
そんなときは妄想を思う存分働させてみよう。そして受け止めよう。
・男女の脳内の違い
新鮮な刺激を好む性質。新規性探索傾向が高い。受容体の違い。恐るべし脳。
Posted by ブクログ
これまでの多くの脳科学の知見を、初学者・一般向けに書き下した啓蒙書。自己暗示の重要性を示唆しているが、内容自体は、これまでの著者の主張と同じ。しかし中野氏の著書を読んだことのない人にはオススメできる読みやすさ。