【感想・ネタバレ】ジヴェルニーの食卓のレビュー

あらすじ

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

モネ展に行くので読んだ。マティスの召使・マリア視点の話である『うつくしい墓』、ドガの友人であり女性画家メアリー・カサット視点の話である『エトワール』、セザンヌなどを支えたタンギー爺さんと言われた画材屋の娘視点の話である『タンギー爺さん』、モネの義理の娘・ブランシュ視点の話である『ジヴェルニーの食卓』の4作を収録。
以前、『たゆたえども沈まず』を読んだときは思わなかったんだけど、原田マハの創作ってどこまで許されるんだろうってこれを読んで思ってしまった。どこまでが史実に忠実で、どこからがフィクションなのかがわからなくなる。全てフィクションだと思って楽しむのが一番いいんだろうけど。いいのかなあと思うのと同時に、でも日本の時代小説とかも過去の実在の人物を使って書かれた史実とフィクションが織り混ざった話だろうから別にいいのかなとも思う。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マネ、マチス、ドガ、セザンヌを取り巻く人を通して、画家や作品を描きだす短編集。4編の中では、マチスと娘のブランシェ、マネと家政婦のマリアの話が良かった。画家に対する尊敬の念なのか、作品への感動なのか、或いは慕情なのかは分からないが、側から見れば幸福な人生とは思えないが、ブランシェやマリアはとても幸福そうに描かれている。
後書に、「芸術はそれほどまでに他人の人生の犠牲を必要とするだろうか」とあったが、100年経っても観るものを惹き付ける芸術には、必要なことなのかもしれない。

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2025年06月21日

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