【感想・ネタバレ】ジュリエットの卵〔文庫版〕 3のレビュー

あらすじ

螢(ほたる)の母の名は螢といい、ミナトの父の名はミナトという…。髪を切った螢は一躍有名モデルになる。その外見はミナトにそっくりで、不思議なことに性格さえミナトに似てくるようだった。螢は下田に愛を告げ、ミナトのいない世界へ歩き始めようとしていた。ミナトは螢の存在しない人生を選び、母とともに去っていこうとしていた。だが、ミナトは錯乱した母から螢と自分の名前の秘密を聞いてしまう…。スウィートでビターな愛の物語、ここに完結。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

吉野氏を偲んで。
繊細で美しい世界。
美しい双子、蛍と水(ミナト)。
2人の関係は、不道徳ではあるのだけれど、なぜか、美しい。
なんて不健康。
でも、言いようもなく美しいのだ。
終盤、水ばかりを偏愛する母親の原点が明らかになることが、2人の悲劇を一気に加速させる。
こんなにも繊細な物語を紡ぐ人だから、若くして天に召されたのだろうか、なんて埒もないことを思ってみたりする。

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2016年05月03日

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