【感想・ネタバレ】下流老人 一億総老後崩壊の衝撃のレビュー

あらすじ

年収400万円以下だと、将来「下流老人」に!? 約600万人が一人暮らし、うち半数は生活保護レベルの日本の高齢者。Nスペ「老後破産」でも話題となった老後崩壊の衝撃を、テレビ、新聞、ネットで今最注目の著者が描く。初の新書。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

・「普通」から「下流」に陥るパターン
①病気や事故による高額な医療費の支払い
②高齢者の介護施設に入居できない
③子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や引きこもりで親に寄りかかる
④増加する熟年離婚
⑤認知症でも周りに頼れる家族がいない
認知症+一人暮らし+悪徳業者→下流老人

・「責任」と「権利」=社会保障の意義全体
→「責任」たくさん働いてお金持ちになるか、ほどほどの生活で良いかは、個人の責任に応じた自由
→「権利」健康で文化的な最低限度の生活を営むこと、個人の生命が守られることは、すべての人に与えられた権利。
それを守るために税金の存在意義があるので、税金をたくさん使う者は「悪」であり、容認し難いという認識を根本的に変える必要がある

・みな一様に救うべき→財源が豊富にある場合の理想論?
教育、福祉、介護と異なる分野が連携して横断的な施策を打ち出す必要がある

0
2023年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全ての人が下流老人になる可能性がある。。しかしどんなにお金を貯めていても下流老人になるときはなる。お金を貯めるのは大事だが、それ以上に家族や地域の絆、つながりが重要。そして本当に下流老人になってしまうまえに社会保障、生活保護を人間の権利として堂々と利用すること。生活保護を正しく理解すること。著者の意見は「お金を貯めておかないと大変なことになりますよ」という当たり前のものではなく、もっと深いものでとても勉強になった。

0
2017年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者による下流老人の定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことである。下流老人は①収入が著しく少ない②十分な貯蓄がない③頼れる人間がいない、という3つの特徴がある。
この下流老人は、元々生活力がない人はもちろん、現役時代は大手企業で勤めており、それなりに収入があった人でもなり得るというのが驚き。たしかに章をすすめていくと、離婚や病気・怪我など、予測できない出来事によって誰でも下流老人になってしまうリスクはあると思った。

最近連絡が取れるようになった姉がこれを読んで結婚出産に踏み切ったというので読んでみたけど、『家族や周囲の人との関係を作り助けてもらえた方が良い』と思ったんだろうな~個人的には子どもの存在によって下流老人に陥った事例もあり結婚の意欲は湧かなかった。笑
ただ、万が一の時には恥じらわず生活保護を受けようという気持ちにはなれた。まずはその必要がないように努力するという前提は大事だけど。

0
2021年05月14日

「社会・政治」ランキング