【感想・ネタバレ】エルサレムから来た悪魔 上のレビュー

あらすじ

1171年のイングランド。トマス・ベケット大司教殺害の衝撃もさめやらぬ王国を、ケンブリッジの町で起きた、子どもの連続失踪・殺害事件が揺るがしていた。事件はユダヤ人の犯行だとする声が強く、私刑や排斥運動が起きる。富裕なユダヤ人を国外に追放してしまえば国の財政は破綻し、かばえば教会からの破門は避けられない。進退窮まった国王ヘンリー二世は、シチリア王国から優秀な調査官と医師を招聘し、事件を解決させようとする。若き女医アデリアは、血に飢えた殺人者の正体をあばくことができるのか。CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞の傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

詳細な当時の様子が分かり、また国というか都市によって特徴があるのだなというのがよく分かりました。
イタリアやスペインから見れば、当時のイングランドは田舎というか野蛮といってもいいぐらいなのですね。
迷信がはこびつつも、実は庶民の一人一人は、事実を見据えている、逞しい状況が分かります。
残酷な描写もありますが、ヒロインと騎士の最後のやり取りがほっとさせられます。
シモンは最後まで活躍してほしかった。(というかシリーズとしてコンビが続くのかと思っていた)
犯人は中盤見当がついてしまいましたが、共犯者が意外で、最後まで分かりませんでした。

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2011年11月27日

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