あらすじ
老いる前に身辺を見直して、今後の生活にいらないものを整理すること=老前整理を提唱してきた著者による、老後に快適な生活を送るための生き方指南書。高齢になればなるほど整理はおっくうになり、悪化すればごみ屋敷のような社会問題に発展する場合も。本書では、片付けられずモノに囲まれて暮らす人が、老前整理の考えを知り、思い切って整理に取り組み、生き生きとした暮らしを取り戻すさまと、そのための具体的方法が描かれています。実用的で、社会的使命もある新しい整理術の提案。別居している親の介護が心配なあなたにも、ぜひ。
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Posted by ブクログ
老前整理は、老後に行うものではなく、
老後に入る前に行うものです。
放っておくと、
モノはどんどん増えていきます。
そのまま老後に入ってしまうと、
体力的にも、身体的にも整理整頓はしづらくなるし、
自分が死んだあと、残された家族に
遺品整理という大変な作業を強いてしまうから、
そうなる前に、自分の持つモノを整理しておくのが
ベストとのこと。
これ、本当だな~って思います。
実際、母亡き後、遺品整理がすごく大変だったから。
余分なモノはあえて持たない。
現在、余分なモノは、今のうち片づけておく。
私自身も、さっそく取り組みたくなりました。
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物を捨てる、身の回りを整理することで新しいものが入ってくる、いいことが巡ってくる。
断捨離などと近いコンセプトです。
人が死ぬときには何一つ持っていけない。
残された家族たちに「遺品整理」という辛い作業をさせないために生きてるうちにモノを整理しておきましょう。
年を取ると片付け作業は負担になるので老いる前に作業を済ませてしまいましょう。
というわけで「老前整理」なのですね。
実家に帰ると4年前に他界した父の遺品がかなり残っていて、母親も喜寿を超えて体力が落ちて家の中を歩くのも大変そう。介護のためのバリアフリーは「5ミリ以上の段差を解消する」そうで「床に置いていた2日分の新聞につまずいて転倒、入院」という話を読むと、実家の惨状を憂えるしかない…。今住んでいる家もだけど、実家も(自分の部屋だけでなく居間や台所も)何とかしたいなぁ。
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自分が亡くなってから子供や親類にしてもらうことになるのが遺品整理。これはした人に多大な疲労をもたらす。
それならばと、亡くなる前に自分の死を見すえてするのが「生前整理」。これはあくまで死ぬための準備である。
この筆者が提唱するのは、残された人生を心地よくすっきりと過ごすためのいわば自分の人生のための「老前整理」である。
この言葉はまさに目から鱗。
人生をよりよくするためなのだから、いつからというわけでもない。
いらないものに囲まれて、思い出に執着して生きるのはやめよう。今本当に自分にとって必要なものを取捨選択することは、これからの自分の生き方を決めることに他ならない。
そんな思いをたしかにさせてくれた。
そして、さっそく食器棚の何年も使ってないけど、揃いものだというだけで取っておいた食器をぽいぽいと袋に詰め込んだ私である。
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老いると物が捨てれなくなる(肉体的にも精神的にも)
しかし、溢れかえった物のせいで生きにくくなる。または、遺族が大変な思い(肉体的、精神的、経済的に)をする。
私の祖母も、「一緒に片付けるよ。」と提案しても片付けを拒みます。拒んだ祖母の気持ちがこの本を読んで理解出来た。
物溢れは、高齢化社会の一番の問題点だと思うので、是非老いる前にこの本を読んで整理して頂きたい。
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40代になってから「いあらないモノは処分だな」と思うのはこういうことなのかも。
しまっていて忘れてしまったもの(大切にしすぎ!?)、
使えそうと思って置いている服、そんなものありました。
今春の引っ越しが、そういうものを処分する良いきっかけになった。ジブンで梱包して正解だった。
なぜか余分に買ってくる癖のあるだんなの行動をどうにかコントロールできれば、さらにモノが減らせそう。
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片付けには、気力・体力・判断力が欠かせず、年をとればとるほど、捨てるという決断がしにくくなる。だからこそ、老いる前に整理することの大切さを切に感じました。時代背景や、年代から、過ごしてきた年数にも捨てられない理由がある。納得させられるそんな一冊。まずは、実行!
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「生前整理」に続いて本書を読んだ。どちらも主旨はほぼ同じ。
介護現場での「モノあふれ」がいかに手ごわいバリアか、少し考えれば想像がつくだろうに、多くの人は考えないし手を打とうとしない。著者の歯噛みするような思いが伝わってくる。
「片付け」(=かたをつける)はいつかではなく今から始めるべき。早ければ早いほうがいい。
Posted by ブクログ
老後に備えて自宅の物を片付けておくこと。それを提唱している。確かに,老後には不要な物が多いが,自分では片付けられないことが多い。亡くなってから,不要な遺品として廃棄処分することが多い。「片付けの魔法」に通じる。人生論に結びついているところも同じ。
よく考えると自分の自宅にも,死ぬまで使わないだろうなあと思う物はたくさんある。自分では最近,断捨離ではないけども,なるべく物を持たないように心掛けている。
老前整理をすると,男性シニアがボランティアに目覚めるという点はどうかと思うが,確かにボランティアにも取り組んでほしい。「おひとりさま」の老前整理は必要だと思う。老前整理がもっと普及するとよいと思う。
Posted by ブクログ
お片づけハウツーではなく、
頭の中にある動かし難い思い込みを、なんとかして動かして整理してみようという本か。
人生の転換期に新たな気持ちと心の余裕を作ることは、
身の回りや自身の変化を受け止めるためにけっこう重要なのだと気づく本であった。
Posted by ブクログ
私が想像していた「老前整理」とは、「生前整理」でした。
続編として、「生前整理」「遺品整理」と出されたら、「老前整理」の必要性が際立つのでは、、、なんて思いました。
「老前整理」を商標登録されているようです。驚。
数々の整理本やお掃除本、断捨離本を読まれてる方には、特筆すべき新ネタは見つけにくいかもしれません。
Posted by ブクログ
ほんと、捨てないと。
良い気のために。
目次
第1章 老いるほど、捨てられない
売れない時代でも買ってしまう不思議
新しいモノを買ってはスキマを埋める ほか
第2章 モノの整理は、心の整理—わくわく片付け講座
まずは、いまの暮らしを見直そう
片付け後のイメージを膨らませよう ほか
第3章 捨てれば、心も暮らしも軽くなる
捨てるのはモノだけではありません
明るい老後はお付き合いの棚卸しから ほか
第4章 よりよく生きるために、いまからできること
失われた日本人の暮らし
ゴミ屋敷、ほんとうに笑えますか? ほか